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【プロ野球】

巨人の沢村 77年ぶり草薙

2011年4月26日 紙面から

草薙球場前に立つ沢村栄治像の前で投球フォームを見せる沢村=静岡県静岡市で(井上学撮影)

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 伝説の快投を77年ぶりによみがえらせる。巨人は26日から静岡・草薙球場でヤクルト戦。28日にはルーキー沢村拓一投手(23)=中大=が先発する予定。1934年の日米野球で故・沢村栄治氏が米国選抜を相手に1失点と好投した舞台で2勝目をもぎ取る。

 1934年11月20日、日米野球で“先代”が快投劇を演じた草薙球場に「巨人の沢村」が戻ってきた。ルーキーの沢村は球場正面の偉大な像に目を奪われた。プロに入るまでは「沢村賞の沢村さんというぐらいしか知らなかった」という名投手が左足をダイナミックに上げていた。向かい合うように立つのはベーブ・ルースだ。

 沢村栄治氏は当時17歳。ルースやルー・ゲーリッグらを擁する米国選抜から9三振を奪い、ルースに「沢村を大リーグに連れて帰りたい」と言わしめた。試合は0−1で敗れたが、先発して8イニングを完投。後に続く伝説の第1章となった。

 21日の阪神戦で初勝利を挙げた沢村も、プロとしての第一歩を踏み出したばかり。ただ、2試合連続途中降板という反省も残っている。川口投手総合コーチは「勝ちの場面でマウンドを降りて中継ぎが追いつかれたら、先発が悪い」とあえて厳しい注文をつけた。沢村の理想も先発完投。草薙での練習を終えた沢村は「試合で頑張れるようにしっかりやるだけ」と少ない言葉の中に決意を込めた。 (井上学)

 

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