脱線事故から6年 手作りの「しおり」が配られる |
“あの日”を忘れることのないように |
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福知山線脱線事故から6年となった25日、JR尼崎駅では負傷者らが手作りの「しおり」を配り、事故を忘れないでほしいと訴えました。
乗客106人が死亡、562人が重軽傷を負った福知山線の脱線事故から、6年が経ちました。現場に近いJR尼崎駅では、負傷者やその家族ら10人が、乗客たちに手作りのしおりを配りました。青空だった事故当日をイメージし、負傷者の女性がイラストを描いた「空色の栞(しおり)」。事故のことを忘れず、安全な社会を育んでいきたいという願いが込められています。娘が重傷を負った三井ハルコさんは、「やっぱり忘れてはいけない。しおりという手元に置いて頂けるもので伝えていきたい」と話していました。しおりは今後も、関連する催しなどで配られるということです。
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2011/04/26 2:39:
更新) |
関西電力 原子炉運転再開に意欲 |
福井県内の3基が点検のため停止中 |
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関西電力は、現在運転を停止している原子炉について、夏のピーク時に安定して電力を供給するため、運転を再開したいとの認識を改めて示しました。
関西電力は、電力需要がピークに達する今年8月に、2956万kWの需要に対し、3290万kWを供給できるとしています。この予測は、福井県に11基ある原子炉が稼動していることが前提ですが、現在は定期点検のため3基が運転を停止しています。国は福島第一原発の事故を受けて、地震や津波への対策を強化するよう求め、地元・福井県も「安全に不安を持つ県民が納得することが不可欠だ」としていて、運転再開のめどは立っていません。関西電力では、3基が夏までに再開できなくても需要を上回る供給はできるとしていますが、より安定した供給のため原子炉の運転再開を目指す考えを示しました。
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2011/04/26 2:33:
更新) |
JR福知山線脱線事故から6年 |
祈りと安全の誓い |
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乗客106人が亡くなったJR福知山線脱線事故から6年が経ちました。
事故現場では亡くなった人に祈りが捧げられました。
いつもと変わらない通勤や通学の客がホームを行きかうJR宝塚駅。
6年前もそうでした。
JRの利用客は「もう6年なんですね、この日は一生忘れられない」「他人事とは思えない。尼崎を通るとき思い出します」と今も事故のことが脳裏に焼き付いていると話します。
2005年、JR福知山線を走る快速電車が尼崎駅の手前のカーブで脱線。
乗客106人が死亡。
562人がけがをする大惨事が起こりました。
事故が起こったほぼ同じ時間。
快速電車が事故現場を通りました。
事故現場には亡くなった人の冥福を祈るために大勢の人が訪れました。
【娘を亡くした大森重美さん】「娘の声が聞けないから最近やっと死んだんだなと」。
【妻を亡くした山田冨士雄さん】「(8月に)娘に子どもができてうれしいので報告をした。(妻は)子どもが好きなので孫の世話を焼けないのが、その辺が無念だろうと思う」と、それぞれ亡くなった家族を悼みました。
この脱線事故を巡っては山崎正夫前社長が業務上過失致死傷の罪に問われ現在裁判が行われています。
JR西日本・佐々木隆之社長は「安全で信頼してただける会社となることこそが最も重要なことであると認識し努力していく」と追悼慰霊式で安全への決意を述べました。
【長男を亡くした菅尾美鈴さん】「いつまで命があるかわかりませんが、あの子のそばに行ったとき『日本の鉄道はすごいねJRは安心安全で人の夢を運ぶ鉄道だね』と語り合うことを願って、信じて生きたい」と安全への取り組みを見守りたいと話します。
電車は今も人々の命を乗せて走ります。
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2011/04/25 19:17
更新) |
JR西日本は変わったか |
JR西日本安全研究所 |
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村上達哉さんは脱線事故の前からずっと福知山線を運転しています。
(JR西日本・村上達哉運転士)
「僕らがもっと頑張って世間の皆さんからJR安全だと思われるようにと。そうしていないと被害者に申し訳ない。」
「速度確認、速度確認」。
事故の前に比べて、運転席はずいぶん変わりました。
GPSで列車の位置を把握して、事故現場のような急カーブや駅の手前などで、スピードを落とさなければならない場所に近づくと自動的に警告音が鳴ります。
JR西日本は5年前に安全研究所を設立していて、また2008年度から5年間で、4300億円を安全対策に投資しています。
研究所では、眠気を調べる実験などを行っています。
深夜に工事用の車両を運転する作業員は眠気をふせぐため、20秒おきに専用のボタンを押します。
研究所では、どうすれば体の負担が減らせるか科学的に検証します。
(立教大学・芳賀繁教授)
「(JR西日本は)根性、精神でエラーを克服できるという雰囲気が他の会社よりちょっと強かったのかもしれない。
ミスをすることを前提に人間の特性に合わせた安全なシステムを作っていくという大切なことへの(JRの)理解がずいぶんよくなったと思っています。
ハード面は整いつつありますが、働く人や会社の風土はどう変わったのでしょうか。
(JR西日本・佐々木隆之社長)
「他の会社と比べてみると、どうもうちはお互いが独立して、相互に助け合い、いたわりあうところがかけているように思う」「この仕事は自分には関係ないと自分で勝手に仕事を整理して一緒に解決しようという取り組みが十分ではなかった」
安全を誓ったはずのJR。
しかし、その後も事故や不祥事が後をたちません。
先日も運転士が運転中に携帯電話でゲームをし、懲戒免職処分となりました。
(JR西日本・森本真先運転士)
「せっかく現場で頑張ってやっているのにひとりの社員や幹部が不祥事を起こして『またJRか』と世論はなるので悲しくなります」
JRをよくしたい、そんな若手運転士が声をあげました。
「ひしがたにあわせて止めましょう、1メーターオーバーランや」
職種の壁をなくすことがミスや不祥事の防止につながると考え、車掌や駅員に運転士の仕事を体験してもらいました。
そして幹部をまじえて普段は言えないお互いの本音をぶつけました。
「朝の通勤時間に(ホームで)旗を持って立っているが、電車に近すぎて前がみえないから邪魔という話を聞きますが、どうなんですか?」
「駅員さんが立たれたら、やっぱり前は見えないです、黄色の線の内側にいてほしい」
職種が違うと勤務場所も違い、ほとんど話をする機会もないといいます。
「運転士が一番偉い」という風潮が、車内の風通しを悪くしているという声もあがりました。
「壁がある・・・」「運転士がお疲れ様ですとかいってくれるとこっちもきさくに挨拶してくれたらできるけど、(駅員は)『あ、運転士さんや』と(緊張する)気持ちがあると思う。」「(JR西日本の)職場は車掌がえらい、運転士がえらいとか偉そうになる人がいるけど。変えていくのは僕らやから積極的に(意見を)言っていかないと」
(JR西日本・金平英彦神戸支社長)
「あの人は自分よりこんなことができる、大事なこと危険なことをやってくれていると(他の職種に)敬意をもってほしい」「危ないと思ったら人のことを考えて、なおすことをやればいい。あまり難しく考えてはいけない。でもそういうことをちゃんと僕らが教えてあげないといかないんだよね」
福知山線で運転している村上さん。
ダイヤに対する考え方など、会社の雰囲気が少しずつ変わってきたたといいます。
(JR西日本・村上達哉運転士)
「(事故前はダイヤ通り)走って当たり前だと思っていて、走れなかったら半人前なんだと思っていた」「でも(事故後)はダイヤがはやいとみんなでいって、変えてもらったのでよくなった」
人々の命を安全に運ぶという使命を果たすためにー。
JR西日本の模索は、これからも続きます。
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2011/04/25 19:17
更新) |
吹田市長選挙 維新の会から初の市長 |
当選した井上哲也さん |
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大阪府吹田市でおこなわれた市長選挙で、橋下知事の率いる地域政党「大阪維新の会」の候補が、現職を破り当選しました。維新の風は、当分吹き止みそうにありません。
「市民の皆さんが、『今の吹田を変えなければいけない』という思いを持っていただいた結果だと、重く受け止めている」(井上哲也さん)
維新の会が生んだ初めての市長。現職の市長でも、維新の会の勢いは止められませんでした。
「私は橋下知事にはダメなものはダメ、出来ないものはダメとはっきりと、物を言う市長としてやってまいりました」
こう話すのは3期12年の実績を誇る現職の阪口善雄さん。これまで様々な場面で橋下知事の方針に異を唱え、選挙戦でも、維新の会が掲げる「大阪都構想」を徹底して批判しました。
「大阪都構想の中で、吹田を特別区・吹田区にしようという計画がございます。大阪維新の会は、この吹田市政に関与しよう、介入しようとしているのではないでしょうか」(阪口善雄さん)
また、民主、社民から推薦を受け、支持者の拡大を図りました。しかし・・・
「知事になって分かったのは、吹田市役所が今、大阪市役所と並ぶ役人天国ナンバーワンの市役所。大阪維新の会は大阪都構想を目標に掲げていますが、これは役所の徹底的な改革なんです」(橋下徹大阪府知事)
維新の会新人で元府議の井上哲也さんは、阪口さんを、橋下改革を妨げる「抵抗勢力」だと位置付けました。そして街宣車には、自分ではなく橋下知事のポスターを貼るなど、橋下人気を最大限活かした戦略をとりました。結果は、現職におよそ8800票差をつけての勝利でした。これに対し、阪口さんは「井上さんは自分を隠して、橋下知事で選挙をしていた。どういう街づくりをされるのか全く分からないときに、維新の会にゆだねるのは危険だし、心配です」と、悔しさをにじませました。一方、橋下知事は今朝「行政は政治に従うべきなので、吹田市役所の役人自治を声高に叫ぶ体質は、大阪市役所と同様に、徹底して改めないといけない。行政的に、吹田市役所に大阪府庁はどういう改革をしているのか説明したい」と、吹田市役所に改革を突きつけました。
「大阪都構想の実現に一歩近づいた」とも話した橋下知事。今年の秋に実施するという府知事と大阪市長のダブル選挙に向け、ますます攻勢が強まりそうです。
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2011/04/25 19:16
更新) |
脱線事故 遺族とJRが共同検証結果を報告 |
浅野弥三一さん |
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脱線事故の遺族はJR西日本とともに事故の原因を分析した報告書をまとめ、発表しました。
被害者と加害企業が共同でこのような報告書を作るのは初めてです。
報告書はJR西日本が遺族の質問に答える形で1年半かけて作成されました。
「ブレーキの操作が遅れた原因」については運転士の心理などを細かく分析した上で、ミスを罰するJRの風土の問題点などを指摘しています。
妻と妹を亡くした浅野弥三一さんは「なぜこんな事態が、というのにせまった一歩としてみてほしい」と話しました。
またJRは余裕のないダイヤについて、「運転士にあせりや動揺をもたらす可能性は否定できない」との見解を示しています。
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2011/04/25 19:15
更新) |
山陽電鉄で線路に角材など相次いで置かれる |
兵庫県姫路市 |
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24日夜から25日未明にかけて、兵庫県姫路市で山陽電鉄の線路に角材が置かれる事件が4件相次ぎました。
24日午後10時ごろ、姫路市飾磨区の山陽電鉄の線路上に角材が置かれているのに運転士が気付き、急ブレーキをかけました。乗客にけがはなく、電車は数分後に運転を再開しました。角材は6センチメートル四方、長さ約3メートルで線路脇の廃材置き場から運ばれたとみられます。また、その1時間後、300mほど離れた線路にも角材2本が置かれるなど、午前5時ごろまでに4件が相次ぎました。今月20日にも同様の事件があり、警察では同一犯の疑いもあるとみて捜査しています。
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2011/04/25 15:05
更新) |
豊岡のドクターヘリ 出動回数日本一 |
兵庫県豊岡市の病院に導入されたドクターヘリの昨年度の出動回数が847件と、全国で最も多かったことがわかりました。
豊岡市の豊岡病院では、病院が少ない日本海側の救急医療を充実させようと去年4月から医師や看護師を乗せて救急現場に向かうドクターヘリを導入しました。豊岡病院によりますと、昨年度の出動回数は847件で全国に26カ所あるドクターヘリの拠点の中で、最も多く出動しました。1日あたりの平均は、2・4件でもっとも多い日には8件、出動したということです。豊岡病院の小林誠人但馬救命救急センター長は、「予測生存率50パーセント以下の重傷の外傷では救命率が2倍から3倍という結果になった」「ドクターヘリが必要なケースはまだまだある。引き続きその効果を消防などに伝えていきたい」と話しています。
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2011/04/25 15:06
更新) |
JR福知山線脱線事故から6年 |
JR福知山線脱線事故から6年が経ちました。事故現場には遺族が献花に訪れ冥福を祈っています。
【次男を亡くした上田弘志さん】
「早いようで、時によって遅いようで・・・どちらかと言えば早い6年だったと思います」と、事故から6年を振り返りました。
兵庫県尼崎市の事故現場では事故で家族を亡くした遺族たちやケガをした人たちが花を手向けました。
乗客106人が死亡、562人が怪我をした2005年のJR福知山線の脱線事故から6年を迎えました。事故が発生したときの快速列車が現場を通る際、遺族やJR西日本の社員らは祈りを捧げました。
【長女を亡くした奥村恒夫さん】
「何でこんな事故が起きたのか、話し合い追及したい」。
【事故でけがをした小椋聡さん】
「限界を超えて事故とできる限り向き合ってきた、あとは事業者に受け止めてもらいたい」と訴えるように話しました。
【佐々木隆之社長】「被害に遭われた方々と真摯に向き合うこと、そして安心安全な鉄道を作り上げる事、その二つについてますます頑張っていかないといけない」と、決意を述べました。
現在、脱線事故を巡っては山崎正夫前社長が事故前に現場の線路の付け替え工事をした際に、安全対策を怠ったとして裁判が行われています。
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2011/04/25 12:10
更新) |
川に車が転落男性が心肺停止 |
京都市右京区の清滝川 |
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京都市右京区の清滝川に軽ワゴン車が転落しました。
60代とみられる男性が心肺停止状態で病院に搬送されています。
京都市消防局によりますと25日午前10時半、右京区梅ケ畑高雄町の清滝川で軽ワゴン車が流れていると通りがかりの人から通報がありました。消防がかけつけ、軽ワゴン車の中から60代とみられる男性を救出しましたが、心肺停止状態で、京都市内の病院に搬送されました。現場は高尾山付近を流れる清滝川沿いに道路が走っていて警察が転落場所を探していますが、まだ痕跡は見つかっていないということです。警察は事故原因を調べるとともに男性の身元の特定を急いでいます。
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2011/04/25 12:10
更新) |
橋下知事 吹田市役所改革に向け人材派遣へ |
大阪維新の会の候補が吹田市長選挙で当選したことをうけ、橋下知事は吹田市役所に改革を進めるための人材を送り込む考えを示しました。
24日の吹田市長選挙で井上哲也さんは、民主と社民が推薦した現職らを破り維新の会として初の市長となりました。維新の会は、大阪府議会で過半数を獲得し、大阪市議会でも第一党になるなど躍進を続けていて、大阪都構想の実現に向け弾みがついた格好です。この結果を受け、橋下知事は、大阪府庁の改革を共に進めてきた人材を吹田市役所に送りこむ考えを示しました。
25日午前、橋下知事は、報道陣に対し「行政は政治に従うべきもの。吹田市役所の役人自治を声高に叫ぶこの体質は大阪市役所と同様、徹底的に改めていかないといけない」と話しました。井上さんは、来月14日、吹田市長に就任します。
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2011/04/25 12:07
更新) |