25日、東北新幹線の東京と仙台の間が停電で5時間近くにわたって運転できなくなったトラブルで、停電のきっかけになったたるんだ架線は、先月11日の地震で断線して修理した場所だったことが分かり、JR東日本は、修理の方法に問題がなかったか詳しく調べることにしています。
東北新幹線は25日の午後、停電が相次ぎ、震災から1か月半ぶりに新幹線で行き来できるようになった東京と仙台の間が断続的に5時間近くにわたって運転できなくなり、21本の列車が運休するなどして1万3000人の乗客に影響が出ました。停電の原因は、福島市で架線がたるみ、この線が電気が流れている別の架線に接触して、ショートしたことでしたが、JR東日本がさらに詳しく調べたところ、たるんだ架線は先月11日の地震で断線し、修理した場所だったことが分かりました。このときは、切れたアルミ製の架線をつなぎ合わせて再び電柱に固定し、今月12日までに問題がないことを確認したということです。JR東日本は、このときの修理の方法に問題がなかったかなど詳しく調査するとともに、29日に予定している全線での運転再開に向けて改めて設備の確認を徹底することにしています。