ここから本文です
[PR] 月刊チャージャー4月号:ドキドキボディチェック/二足歩行ロボット

田中さんの肉声テープ「幸せな人生でした」

日本テレビ系(NNN) 4月25日(月)21時28分配信

 アイドルグループ「キャンディーズ」の元メンバーで、21日に乳がんのため55歳で死去した女優・田中好子(本名・小達好子)さんの告別式が25日、東京・青山葬儀所で営まれ、多くの芸能関係者やファンが参列した。会場では、生前録音された田中さんのメッセージが流された。

 告別式にはキャンディーズの元メンバーの伊藤蘭さん(56)と尾身(旧姓・藤村)美樹さん(55)、多くの芸能関係者やファンら約2100人が集まった。

 告別式では、伊藤さんと藤村さんが弔辞を読み上げた。

 藤村さん「最後まで頑張り通したスーさん(田中さん)、惜しくも、亡くなる当日も本当によく頑張ってくれましたね。ありがとう。私も蘭さんも間に合わないかと思ったけど、3人がそろってからのあの数時間は奇跡でした。スーさんを取り囲んでお話ししたり、代わる代わる声をかけたり、手をさすったりしました。その柔らかい手の感触を今でも思い出します。私たちもいずれそちらへ行きますので、それまで待っていてね。また3人で歌いましょう。本当にキャンディーズは楽しかった。本当に私たちはスーさんと出会えて幸せでした。私たちは永遠にキャンディーズだからね。おそろいの物は大切にするよ。ありがとうスーさん、愛してるよ」

 伊藤さん「体のことを打ち明けられた時は、なぜスーさんだと悔しい気持ちでいっぱいでした。本当はつらいはずなのに、いつも3人で会う時は『笑うことが一番の薬なのよ』と言って、明るい楽しい時間を過ごし、反対に私たちの方が励まされていたような気がします。私たちは、みんな大好きなあなたの笑顔を、そして最後まで病気と闘い、立派に生き抜いたその勇気を、忘れることはありません。それを支えに、何とか頑張って生きていかねばと自分に言い聞かせています。どうぞ私たちのことを見守っていてくださいね。ただ、もう一度だけでいいから3人で会いたかったです。約束していたのに果たされなかったことが残念でなりません。だから、今はまだ、さよならは言わずにおきますね。いつか会える時までもう少しだけ待っていてね。これからは、今までの心配や不安から解き放たれて、どうかゆっくり休んでほしいと思います。美樹さんと私にとって、いつまでも特別な存在のスーさん。心から感謝しています。ありがとう、スーさん。ずっとずっと愛しています」

 また、式の最後には、田中さんの夫・小達一雄さんが、生前に録音した田中さんの肉声のテープを公開した。テープは3月29日に録音され、田中さんは多くの人々への感謝と思いを語った。

 「こんにちは、田中好子です。きょうは3月29日。東日本大震災から2週間がたちました。被災された皆さんのことを思うと、心が破裂するように痛み、ただただ亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。私も一生懸命、病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でも、その時は必ず、天国で、被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めと思っています」

 「きょう、お集まりいただいている皆さんにお礼を伝えたくて、このテープを託します。キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間、お世話になりました。幸せな、幸せな人生でした。心の底から感謝しています。特に蘭さん、美樹さん、ありがとう。2人が大好きでした」

 「映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。お礼の言葉をいつまでもいつまでも皆様に伝えたいのですが、息苦しくなってきました。いつの日か(義理の)妹・夏目雅子のように、支えてくださった皆様に、社会に少しでも恩返しができるように、復活したいと思っています。かずさん(夫・小達一雄さん)、よろしくね。その日までさようなら」

 出棺ではキャンディーズのデビュー曲「あなたに夢中」が流され、集まったファンから“スーちゃん”のシンボルカラーの青い紙テープが投げられた。

【関連記事】
田中好子さんに最後の別れ
田中好子さん通夜に伊藤蘭さんら2400人
田中好子さんの通夜、祭壇にほほえむ遺影
田中好子さん死去、各界から悲しみの声
女優・田中好子さんが死去 55歳

最終更新:4月25日(月)23時5分

日テレNEWS24

 

PR

PR

注目の情報


PR