全国各地で発生した海の事件・事故(12月分)

広報実施 担当部署 種別 種類 件名 発生場所 概要 海上保安庁
出動勢力
備考
12月31日 六管坂手 事故 乗揚 プレジャーボート乗揚事故 香川県小豆郡内海町大角鼻灯台北沖合 12月31日午前6時頃、香川県小豆郡内海町大角鼻灯台北沖合浅瀬において、プレジャーボートが乗揚げた。同日午前8時頃、巡視艇搭載ゴムボート及び僚船により、引き降ろし作業を実施、離礁した。人命の異常、油の流出なし。 巡視艇1隻
12月29日 六管松山 急患輸送 愛媛県松山市小安居島西沖合 12月29日午前10時頃、愛媛県松山市小安居島西沖合において、プレジャーボートの乗組員から、心臓発作による胸の痛みを覚え、操船できない状況になったとの118番通報を受け、巡視艇を現場に急行させた。現場海域付近で遊漁を行っていた友人が同人を発見し、北条港に搬送、救急車に引き継いだ。人命に異常は無かった。 巡視艇2隻
12月28日 二管塩釜 事故 衝突 衝突海難発生情報 宮城県
塩竃市
 12月28日午後6時35分頃、宮城県地蔵島灯台の東南東約1、100メートル付近海上において、曳船に曳かれていた台船とプレ−ジャ−ボ−トが衝突したとの情報があった。
 プレジャーボートは衝突により沈没したが、乗組員は曳船に救助された。


12月27日 六管呉 事故 乗揚 タンカー乗揚事故 広島県安芸郡倉橋町倉橋島南西沖合 12月27日午後7時半頃、広島県安芸郡倉橋町倉橋島南西沖合浅瀬において、タンカーが乗揚げた。28日午前7時頃、タグボートによる引き降ろし作業を実施し、離礁した。人命の異常、油の流出等なし。 巡視艇2隻
12月25日 三管鹿島

海中転落 茨城県神栖市所在鹿島港中央防波堤 25日午前10時40分頃、鹿島警察署から第三管区海上保安本部へ、千葉在住の男性2名が鹿島港中央防波堤先端部で釣りをしていたが、波が高くなり釣りをやめて引き返す途中の午前10時30分頃、男性1名の姿が見えなくなり、残った男性が110番通報したとの連絡があった。巡視艇及び航空機により捜索を実施。 巡視艇1
航空機1

12月25日 三管清水

手漕ぎぼーと漂流 静岡県静岡市清水港三保防波堤沖 25日午後9時17分頃、静岡市消防防災局清水分室指令から清水海上保安部へ、手漕ぎボートに乗船している男性から三保防波堤外側にて錨をいれているが、風で沖に流され救助の要請があった旨の連絡があった。巡視艇を現場に急行させ、午後10時頃、漂流している同ボートを発見、乗船していた男性2名を救助した。救助された男性らは、釣りを行っていたが風が強くなり沖に流され岸に戻れなくなり、119番通報し救助を求めたもの。人命異常なし。負傷なし。 巡視艇1

12月25日 二管石巻 事故 乗揚げ 養殖施設乗揚げ情報 宮城県
 石巻市
 12月25日午後7時40分頃、宮城県石巻市田代島所在の二鬼城埼(にきしろさき)灯台の東南東約3000m付近海上 において、貨物船が航行中に養殖施設にプロペラが絡まり航行不能との情報があった。
 26日船主手配の曳船で引き出し作業を行う。
巡視船1隻
12月23日 三管下田

機関故障 静岡県石廊埼西南西約22キロメートル 23日午後8時頃、石廊埼の西南西約22キロメートル沖で、自動車運搬船が機関故障のため漂流中との情報が、同船の代理店を経由し、第三管区海上保安本部にあった。同船はノルウェー船籍の自動車運搬船(39710トン)であり、特殊救難隊及び巡視船、航空機を救助のため出動させた。同船は23日午後11時40分頃に静岡県賀茂郡南伊豆町三ツ石埼の西北西約1.3キロメートル沖合いで錨が効いて漂流は止まり、25日午前7時30分頃、船首手配のタグボートにより曳航された。人命異常なし。損傷なし。油流出なし。 巡視船4
航空機1

12月23日 三管千葉

桟橋と衝突 千葉県市原市姉崎海岸所在の製油所バース 23日午後1時50分頃、製油所から千葉海上保安部に、油兼ケミカルタンカー(498トン)が同製油所のバースに午後0時23分頃に着岸する際、同船船主部をバースに接触させ、同船船首部外板に亀裂を伴った凹損を生じさせるとともに、乗組員2名が負傷した旨の通報があった。巡視艇により調査を実施。油の流出及び同船への浸水はなし。人命異常なし。 巡視艇2
12月23日 三管横須賀

衝突 神奈川県横浜市金沢八景島沖 23日午前8時13分頃、遊漁船(13トン)船長から第三管区海上保安本部へ、本日7時半頃、金沢八景島沖において、遊漁船と漁船が衝突、漁船が転覆し、海に投げ出された漁船の乗組員1名を遊漁船に引き上げ、救急車に引き渡した旨の118番通報があった。係員を派遣し調査を実施。転覆した漁船(0.6トン、1名乗り組み)の船長(男性、73歳)は、病院に搬送後、死亡(溺死)が確認された。転覆漁船は衝突現場付近で操業中であった漁船に曳航され金沢漁港に入港した。

12月23日 一管江差

行方不明漁船について 奥尻島西岸無縁島の西約20キロメートルの海上 12月23日午後6時40分頃、奥尻島青苗駐在所から第一管区海上保安本部に対し、ひやま漁組奥尻支所所属のタコ釣り漁船(0.3トン、73歳男性船長1名乗組み)が帰港予定の同日午後5時になっても帰ってこない旨家族から通報を受けたとの情報があった。調査の結果、同船は23日午前7時頃青苗漁港を出港、同日午後2時30分頃に同漁港内の養殖施設付近で操業中のところを僚船が確認したのを最後に行方がわからなくなっている。函館海上保安部及び江差海上保安署では巡視船「つがる」及び「かむい」を、千歳航空機地ではビーチクラフト式航空機MA868(愛称:えとぴりか)を出動させ捜索を実施。また、青苗救難所所属漁船12隻も捜索を実施。翌24日午後1時20分頃、救難所所属船が奥尻島西岸無縁島の西約20キロメートルの海上で無人で水船状態の行方不明漁船を発見、青苗漁港に曳航した。船長は海中転落した可能性が高いことから、引き続き捜索を実施したところ、25日午前7時40分、沿岸にて捜索中の救難所所員が、奥尻島西側千畳浜に遺体で漂着している船長を発見した。 つがる
かむい
MA868
12月22日 大阪湾海上交通センター

事故回避 神戸港沖 12月21日午後9時30分頃、錨泊中の自動車運搬船が強風に煽られ、神戸空港の南南西約8kmに設置された海苔養殖網に異常接近した。レーダー画面上でこの異常接近を認めた大阪湾海上交通センターの管制官は無線により呼びかけ、応答した該船に注意喚起したことにより、該船は回避行動をとり、事故を未然に防いだ。

12月21日 一管根室

砲弾らしき物の発見揚収について 納沙布岬南南東約30キロメートル付近海域 根室海上保安部は、12月21日午前、納沙布岬南南東約30キロメートル付近海域において、操業を行っていた漁船から砲弾らしきもの4発が羅網した旨の連絡を受け、当該砲弾らしき物を漁船員から引き取った。砲弾らしき物は弾頭、薬莢、雷管があり、各弾薬の寸法は、長さ約300ミリメートル、弾頭直径約30ミリメートル、底部直径45ミリメートルであり、防爆処置を施し保管中。23日海上自衛隊大湊総監部函館基地隊に引き渡す予定。
12月21日 二管青森 事故 衝突 大間沖衝突海難発生情報 青森県  12月21日午前5時10分頃、大間埼灯台の北東、約7.8q沖合海上において操業中(マグロ漁)の漁船船首部へ、津軽海峡の西から東へ航行中の大型船が衝突したとの情報があった。
 漁船けが等はなく午前7時20分大間港へ入港した。
 相手船を捜索した結果、イタリア船籍のコンテナ船であることが判明、衝突海難事件捜査の手続きを行う。


12月15日〜20日 一管小樽

木材漂流情報について 弁慶岬から北西約50キロメートル付近海上 12月15日午前10時45分頃、弁慶岬の北西約50キロメートル付近海上を航行中のカンボジア船籍木材運搬船(2978トン、ロシア人19名乗組み)から第一管区海上保安本部に対し、同日午前8時30分頃、付近海上にて積荷の木材を流出させたとの無線通報があった。小樽海上保安部では巡視船「しれとこ」「えさん」を、千歳航空機地ではビーチクラフトMA829(愛称:ピリカ)を出動させ、状況調査を行うとともに、付近航行船舶・各漁業協同組合等に情報提供し、注意喚起を実施。調査の結果、同船は時化による大波を受けた際、甲板状に積載した製材を固縛していたワイヤーロープが切れ、約84、000本の製材が流出したことが判明。現場海域において監視警戒を実施中。 巡視船2隻
MA829

12月20日 二管酒田  −  − 急患輸送情報 山形県
 酒田市
 12月20日午前7時10分頃、酒田市から飛島の急患の搬送依頼があった。
 要請により仙台航空基地ヘリコプターが急行、午前10時35分庄内空港待機の救急車に引渡した。
航空機1機
12月20日 二管秋田青森  −  − 漂流木材情報
 12月19日、午前11時頃秋田入港のロシア船籍貨物船から「18日午後9時、青森県久六島灯台から252度14海里(約26キロメートル)付近海上にて大波を受け木材約350本(長さ約4メートル直径約20〜30センチメートル)以上を流出させた。」との申し立てを受け、確認したところ、漂流木材約400本を確認した。
 そのため県内関係自治体、県漁協、新日本海フェリー等へ情報提供を実施するとともに運航者等に対し、漂流木材の回収を指導した。


12月18日 一管函館

機関故障船救助について 函館大鼻岬の沖合3.7キロメートルの海上 12月18日午前8時5分頃、遊漁船(2.5トン、1名乗組み)の船長(64歳男性)から第一管区海上保安本部に対し、函館大鼻岬の沖合3.7キロメートルの海上において機関故障のため航行不能となり、救助を要請する旨の118番通報があった。函館海上保安部では巡視艇「すずらん」を現場に急行させ、曳航救助を実施、午前11時50分頃函館漁港に入港した。船長に怪我等なし。 巡視艇1隻
12月17日 一管室蘭

浸水・油流出船について 室蘭港内 12月17日午前7時20分頃、室蘭市の海運会社から室蘭海上保安部に対し、室蘭港西1号埠頭に係留している同社所有の曳船兼交通船(19トン)が沈没している旨の通報があった。室蘭海上保安部では巡視艇「ちよぎく」及び陸上班を直ちに出動させ状況の調査を行ったところ、船体はマストの一部のみを海面に出し、船体は着底している模様であり、現場周辺に若干の浮流油が認められたことから、「ちよぎく」による航走攪拌及びオイルフェンス展張による浮流油拡散防止を行い、また、油吸着マットによる浮流油防除作業を実施。海運会社手配の潜水士により船体を調査した結果、岸壁との接触と思われる擦過傷は認めるも亀裂等は認められず、陸揚げ後詳しく調査することとした。 巡視艇1隻
12月17日 一管函館

漁船転覆海難について 松前町清部沖約4キロメートルの海上 12月17日)午前10時55分頃、松前町役場から函館海上保安部に対し、松前さくら漁業協同組合所属のイカ釣り漁船(0.3トン、1名乗組み)が海上荒天になっても帰港しないとの通報があった。午前11時55分頃、付近を捜索中の僚船が、松前町清部沖約4キロメートルの海上で船底を見せ転覆している同船を発見、江良漁港へ曳航した。乗組員(67歳男性)は発見されていないことから、巡視船「「びほろ」「かむい」及び僚船約20隻が現場海域を捜索中。 巡視船2隻
12月16日 二管福島 事故 衝突 衝突海難発生情報 福島県
 楢葉町
 12月16日午前3時50分頃、福島県双葉郡楢葉町の沖約16キロメートル付近海上において、貨物船と底曳網漁船が衝突したとの情報があった。
 両船とも自力で近くの港に入港、衝突によるけが人等はなかった。
巡視船1隻
12月16日 五本部

海中転落 和歌山県潮岬の南 約130km 12月16日午前8時頃、3名乗組みのマグロ延縄漁船から所属漁協等を通じ、「乗組員1名が海中転落し、これを助けようと海に飛び込んだ船長とともに行方不明になった」旨の通報が第五管区海上保安本部にあった。これを受け田辺海上保安部から巡視船こうや、巡視船みなべ、第三管区海上保安本部横浜海上保安部所属巡視船しきしま、関西空港海上保安航空基地から固定翼航空機はやぶさが出動した。その後の捜索においても行方不明の2名に関する手がかりは得られず、19日の日没をもって専従捜索を打ち切り、以後、通常のしょう戒にあわせて捜索を行うこととした。なお、行方不明となった2名は救命胴衣を着用していなかった。 巡視船 3
航空機 1
しきしま搭載ヘリ1

12月15日 三管横浜

海中転落 神奈川県横浜市所在大黒ふ頭沖 15日午後5時頃、横浜水上警察署から横浜海上保安部に、15日午後4時50分から午後5時頃までの間、大黒ふ頭沖で曳船で曳航中のはしけ乗員の男性1名が行方不明になっている旨の連絡があったことから、巡視船艇及び航空機により捜索を実施。15日午後6時半頃、巡視艇により大黒ふ頭沖で行方不明の男性を発見揚収、病院に搬送後、死亡が確認された。 巡視艇4
航空機1

12月15日 五管神戸

急患搬送 関西空港沖 12月15日、韓国から横浜港向け航行中の韓国籍貨物船から同船の代理店を通じ、乗組員1名が全身麻痺を起こしているとの情報があった。神戸海上保安部から巡視艇しらぎくが出動、神戸空港沖付近にて同船から患者を引き受け、午後7時30分に救急車に引き継いだ。 巡視艇 1
12月14日 一管江差

奥尻島からの急患輸送について 12月14日午後1時55分頃、奥尻町役場から江差海上保安署に対し、脳内出血のため奥尻町内国保病院で治療を受けていた71歳男性が高次医療機関での緊急手術が必要とのことから、江差港までの間の輸送を依頼する旨の通報があった。江差海上保安署では巡視船「かむい」を派遣。午後3時15分頃、奥尻港において患者を収容し、吹雪強風の中、午後4時45分頃江差港に到着、待機中の救急車に引き継いだ。 巡視船1隻
12月14日 五本部

浸水 高知県室戸岬の南 約290km付近 12月14日午前8時頃、3名乗組みの漁船から所属漁協を通じ第五管区海上保安本部へ、船首部材の一部が脱落し、船内への浸水が生じているとして、救助を求める118番通報があった。第五管区海上保安本部では高知海上保安部所属巡視船とさ、宿毛海上保安署所属巡視船あらせ、第四管区海上保安本部尾鷲海上保安部所属巡視船すずか、関西空港海上保安航空基地所属固定翼航空機はやぶさを出動させた。同日午後11時頃、はやぶさが現場到着、該船の無事を確認。同日午後3時頃、巡視船あらせが現場到着した。巡視船の調査結果、巡視船による一般的な該船の曳航は新たな浸水を招く危険があること、また漁船員の巡視船へ移乗も海上荒天により危険であることからそれぞれ断念した。そのため船主手配のサルベージ作業船の現場到着まで、巡視船1隻を常時配置し該船の監視警戒を行った。15日午後4時頃、サルベージ作業船が現場到着、監視警戒にあたっていた巡視船とさは、警戒をサルベージ作業船に引き継いだ。該船は応急処置の結果、最寄りの港に向け自力航行開始した。人命異常なし。 巡視船 3
航空機 1

12月13日 二管塩釜 事故 火災 火災船発生情報 宮城県石巻市  12月13日午前11時35分頃、宮城県金華山灯台の南約2.8キロメートル付近海上を航行中の漁船から出火、乗組員は付近航行船舶に救助されたとの情報があった。
 巡視船により消火活動を行い該船は転覆した。
巡視船1隻
巡視艇2隻
航空機1機

12月13日 五管姫路

転覆 播磨灘 赤穂御崎南東沖約2km付近 12月13日午前6時頃、赤穂市漁業協同組合から転覆船があるとして、姫路海上保安署に通報があった。姫路海上保安署から巡視艇ぬのびき・ひめざくらが、関西空港海上保安航空基地から航空機はやぶさが出動した。同日午前8時頃、はやぶさが転覆船を発見、ひめざくらにより転覆船の船底に這いあがって救助を待っていた乗員2名を無事救助した。 巡視艇 2
航空機 1

12月13日 二管塩釜 事故 海中転落 海中転落情報 宮城県名取市  12月13日午後1時4分頃、仙台空港沖合 3.7キロメートル付近海上で無人の船舶が発見されたとの情報があった。 船内にはクーラーBOX等が有り遊漁中での事故が推定されることから乗組員2名の捜索を行っている。 巡視船2隻巡視艇2隻航空機2機
12月10日 三管茨城

入港遅延船情報 茨城県日立市沖 10日午後6時40分頃、茨城県日立市所在の漁業共同組合所属の漁船船長の家族から第三管区海上保安本部へ、今朝出漁した漁船が午後5時を過ぎても連絡が取れず船が戻ってこない旨の118番通報があった。同船は1名乗り組み、総トン数約2トンの漁船であり、巡視船艇及び航空機により捜索を実施したところ、午後9時頃、羽田航空基地所属航空機が該船を発見し巡視艇が現場に急行し該船と会合、船長の無事を確認した。同船は冷却水漏れによりエンジンが故障したとのことであった。 巡視船1
巡視艇1
航空機1

12月10日 三管横浜

本牧Aふ頭油流出情報 神奈川県横浜市中区所在本牧ふ頭Aふ頭 10日午前9時37分頃、貨物船代理店から横浜海上保安部に、午前9時20分頃にAふ頭に着岸中の貨物船が潤滑油の給油作業中に、潤滑油を海上に流出される事故が発生した旨の通報があったことから、巡視艇を現場に急行させ調査及び海上浮流油防除作業を実施した。同船は香港船籍の貨物船(3、994トン)で給油船から潤滑油給油作業中に空気抜き官から潤滑油が溢出し、約2リットルが海上に流出したものであり、乗組員からの事情聴取の結果、貨物船側に過失が認められたことから海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律違反として捜査に着手し、ボンド制度(早期釈放制度)を適用した。 巡視艇1
12月9日 三管勝浦

行方不明 千葉県安房郡千倉町白間津地先海岸 9日午後7時20分頃、千倉警察署から勝浦海上保安署に、千倉町白間津地先海岸にのり採りに行った72歳男性がまだ戻らないとの通報が警察署にあり、警察官が確認したところ、海岸にバイクが放置されており海に流された可能性が高い旨の連絡があった。巡視艇及び航空機により捜索を実施。 巡視艇1
航空機1

12月9日 三管下田

伊豆大島沖ダイバー事故発生情報 東京都伊豆大島秋の浜沖 9日午後零時頃、羽田特殊救難基地から下田海上保安部へ、伊豆大島沖で民間会社が企画する潜水講習を受講していた特殊救難隊員が、同じく受講中であったダイバー(男性、団体職員)が水深約5mの海底に沈んでいくところを同日午前11時5分頃発見し救助した旨の連絡があった。海底からの救助時、同ダイバーは心肺停止状態であったが、特殊救難隊員等の心肺蘇生により呼吸及び意識が回復した後病院へ搬送された。人命異常なし。

12月9日 一管小樽

沖合底びき網漁船員人身事故について 高島漁港の南東約700メ−トル付近海上 12月9日正午頃、小樽市高島漁港の南東約700メ−トル付近海上において、入港準備を行っていた沖合底曳網漁船(160トン、18名乗組み)の甲板員(64歳男性)が係留機械(キャプスタン)を使用してロ−プを船倉から出す作業を行っていたところ、誤って係留機械とロ−プとの間に左足を挟まれ、係留機械とともに回転するような状況となり負傷。事故後、目撃したほかの乗組員に救助され、直ちに救急車により、済生会小樽病院へ搬送、頭蓋骨及び右腕骨折と診断された。
12月9日 一本部

逃走ロシア船の追跡について 網走沖(知床岬の西約25キロメートルの海上) 12月9日午前9時30分頃、ロシア連邦保安庁国境警備局サハリン沿岸警備国境警備局から第一管区海上保安本部に対し、網走沖において停船命令に従わずに日本の領海に向けて逃走しているロシア籍貨物船(765トン)を追跡しており、同船の捕捉協力を依頼する旨の連絡があった。第一管区海上保安本部では直ちに巡視船「ゆうばり」、巡視艇「かわぎり」及びビーチクラフト式航空機MA863(愛称:みほたか)を現場に向かわせ、調査及び捕捉協力を行うこととした。同日午後1時頃、MA863により同船が知床岬の西約25キロメートルの我が国領海内を南西向け航行しているのを確認、領海外へ出域するよう指導。午後2時頃、現場に到着した「ゆうばり」が同船に対し領海外への出域指導を実施したところ、知床岬の西約40キロメートル付近海上にて、我が国領海の外に出域、午後2時30分頃停船した。その後、ロシア側による立入検査が行われ、当本部、関係巡視船艇及び航空機に対する謝意が寄せられたことから、本件協力を終了した。 巡視船1隻
巡視艇1隻
MA863

12月8日 一管千歳基地

乳幼児の急患輸送について 12月8日午前11時10分頃、北海道総務部危機管理室から第一管区海上保安本部に対し、函館中央病院に入院中の患者(生後1日の新生児)が循環器系の異常のため、緊急の手術が必要であり、函館空港から岩手県花巻空港までの間の輸送要請があった。第一管区海上保安本部では、千歳航空基地ビーチクラフトMA863(愛称:みほたか)により患者の輸送にあたることとし、午後0時50分、函館空港にて患者及び医師、付添人計3名を収容、花巻空港に向かい、午後1時45分頃、岩手県花巻空港に到着、空港に待機中の岩手県警ヘリコプターに引き継いだ。 MA863
12月7日 三管湘南

不発弾らしき物発見 神奈川県茅ヶ崎市沖烏帽子岩付近海域 7日午後3時40分頃、烏帽子岩周辺海域で潜水訓練中であった横浜海上保安部所属巡視船潜水士が海底で円筒形の不発弾らしき物を発見した。不発弾らしき物は8日に海上自衛隊水中処分隊により処理された。海上自衛隊による調査の結果、該物体は旧日本軍の50キログラム焼夷爆弾であり、装薬は全量流出し額初の危険はないことが確認された。

12月7日 二管秋田 事故 浸水 海難情報 秋田県由利本庄市  12月7日午後1時25分頃、秋田県松ヶ崎漁港防波堤で漁船乗組員1名が取り残され、県警ヘリコプターに救助されたとの情報があった。

12月7日 一管小樽

漁船員負傷事故について 出足平漁港の北東約1.5キロメートル付近海上 12月7日午前7時40分頃、余市警察署から第一管区海上保安本部に対し、午前7時頃、定置網作業中の漁船で、乗組員がロープに指を挟まれ負傷したとの118番通報があった。小樽海上保安部職員が直ちに臨場し調査したところ、余市町白岩町に所在する出足平漁港の北東約1.5キロメートル付近海上においてほっけ、まぐろ、さけ定置網漁漁船(19トン、10名乗組み)の甲板員(43歳男性)が、定置網を巻き揚げる準備作業中に係船用ロープと船体の間に左手中指を挟まれ、先端部(第1関節よりも先端)を切断したものと判明。同船は出足平漁港に入港し、余市消防署の救急車で余市協会病院へ搬送され手当てを受けており、意識は清明で生命に別状はない。
12月1日〜6日 一本部

原油タンカーの漂流について 神威岬の北西約130キロメートルの海上 12月1日午前5時50分頃、11月15日にサハリン東岸で舵故障を起こしたマーシャル諸島船籍の原油タンカー(24、584トン、24名乗組み)の曳航作業を行っていた曳船(2、448トン、15名乗組み)から海上保安庁(東京)に対し、同日午前5時18分頃、神威岬の北西約130キロメートルの海上において曳航索が切断し、タンカーが神威岬方向へ漂流中との通報があった。第一管区海上保安本部では、タンカーの漂着を防止するため、同日午前9時30分、漂流海難対策本部を設置。巡視船「つがる」、ヘリコプターMH755(愛称:くまたか)、MH561(愛称:たんちょう)、YS-11A型航空機LA701(愛称:ブルーイレブン)、ビーチクラフト機MA863(愛称:みほたか)、函館航空基地所属機動救難士3名及び羽田特殊救難基地所属特殊救難隊員5名を出動させ、監視警戒を行うとともに、曳航索取り直し作業の支援を実施。2日午後11時30分頃、曳航索の取付作業を完了、西向け(沖出し方向)曳航を開始。6日朝には新たにもう1隻の曳船が現場に到着、曳航索を取り直し、韓国向け曳航を開始した。現場が本邦から遠ざかり、また曳船2隻が確保され該船の北海道への漂着の可能性がほぼ無くなったことから、6日午前10時をもって、漂流海難対策本部を解散した。 巡視船1隻
LA701
MA863
MH755
MH561
MM564
機動救難士
特殊救難隊

12月6日 二管塩釜 事故
漂流者収容情報 宮城県七ヶ浜町  12月6日午前10時48分頃、宮城県仙台港沖防波堤付近海上において、漂着している漁船の横で、救命胴衣を着用した状態で浮いているとの情報が118番であった。漁協所属漁船により収容され病院へ搬送されたが、午後0時45分死亡が確認された。 巡視艇2隻
航空機1機

12月6日 三管茨城

貨物船衝突沈没、乗組員死亡事件で被疑者を業務上過失往来妨害、業務上過失致死容疑で書類送致 茨城県ひたちなか市 茨城海上保安部は、平成16年5月30日にひたちなか市磯崎町所在の磯崎灯台から東南東約8.6海里の公海上において、日本国籍貨物船(403トン、4名乗り組み)とマレーシア国籍貨物船(7、633トン、19名乗り組み)が衝突し、日本国籍貨物船乗組員のうち1名が死亡、2名が行方不明となった事件につき、事故発生当時、日本国籍貨物船の当直航海士であった一等航海士(死亡)を業務上過失往来妨害及び業務上過失致死容疑により被疑者死亡で水戸地方検察庁に書類送致した。

12月6日 大阪湾海上交通センター

事故回避 大阪湾内(神戸空港南南西約8km付近) 12月5日午後4時頃、大阪湾において漂泊中の自動車運搬船が強風に煽られ、付近に設置の海苔養殖網に異常接近した。レーダー画面上でこの異常接近を認めた大阪湾海上交通センターの管制官は同船に無線、船舶電話等により呼びかけ、応答した同船に注意喚起し、事故を未然に防いだ。

12月6日 二管秋田 事故 転覆 転覆船情報 秋田県秋田市  12月6日午後6時53分頃、秋田県浜田港を出港したハタハタ漁船が入港予定になっても帰港しないとの通報があった。 捜索を行ったところ、転覆している該船を発見、巡視船艇・航空機、僚船等により14日まで行方不明者の捜索を実施したが発見には至らなかった。 巡視船3隻巡視艇1隻航空機3機
12月6日 二本部 事故 病気 急病人発生情報 太平洋  12月5日午後、 宮城県金華山灯台の東南東約1500キロメートル付近海上を航行中のパナマ船籍コンテナ船の乗組員が意識を失い、反応が無いと、当庁に対し救助要請があった。
 直ちに医師・看護師が巡視船に同乗の上現場に急行、ヘリコプターにより吊り上げ病人は、仙台空港に空輸し、8日午前6時02分救急車に引き継がれた。
巡視船1隻
航空機1機

12月5日 三管清水

船舶職員及び小型船舶操縦者法違反容疑で旅客船運航会社を強制捜査 静岡県静岡市 清水海上保安部は、11月27日旅客船に対する訪船指導を実施した際に有効な海技資格がない臨時雇用者が船舶職員として乗り組んでいる船舶職員及び小型船舶操縦者法違反の事実を認め、11月29日に旅客船を運航する会社等の捜索差押えを実施し、証拠物を押収した。違反事実が発覚したのは、同社が運航する港内不定期観光船で、有効な海技資格を持たない臨時雇用者を同船の機関長として乗り組ませ、航行の安全が保たれていない状態で、多数の観光客等を乗船させ、港内遊覧を行っていたことが判明した。

12月5日 一管瀬棚

孤立した釣り人3名を吊上げ救助 せたな町大成区小歌岬の岩場 12月5日午前10時10分頃、せたな町大成区久遠救難所から瀬棚海上保安署に対し、同町大成区小歌岬の岩場に釣り人3名(66歳〜73歳の男性)が取り残されている旨の通報があった。瀬棚海上保安署職員及び函館航空基地所属ヘリコプターMH755(愛称:くまたか1号)が直ちに出動し、同日午前11時48分までに3名ともMH755により無事吊上げ救助、同町大成区上浦漁港に待機中の救急車に引き渡した。3名にけが等はないものの、念のため病院へ搬送された。 MH755
12月5日 五管姫路

急患搬送 兵庫県飾磨郡家島町内 12月5日午後5時頃、家島町より姫路海上保安署に、急患輸送の要請があった。患者は80歳代の女性で脳出血等の疑いがあるものの、海上荒天で一般船舶による輸送手段がないことから要請があったもの。姫路海上保安署から巡視艇ぬのびきが出動、家島港内にて患者を収容、搬送し姫路市消防局救急車に引き継いだ。患者は意識があり、人命に異常ない模様。 巡視艇 1
12月4日 一管網走

ロシア船員の負傷者発生について 紋別の北約70キロメートルの海上 12月4日午前9時55分頃、船舶代理店から網走海上保安署に対し、ロシア国籍水産物運搬船(502トン、19名乗組み)でロシア人乗組員(54歳男性)が負傷し、網走港に入港後病院に搬送された旨の通報があった。網走海上保安署の調査の結果、同船はコルサコフ港から網走港向け中の3日午前3時頃、紋別の北約70キロメートルの海上において、荒天により船首に設置されたロープリールからロープが海上に流されたため、これを巻揚げ機により揚収作業を行っていたところ、誤って負傷者の左手がロープと巻揚げ機の間に挟まれ、小指、薬指、人差し指が骨折、中指が脱臼したものと判明した。
12月4日 五管田辺

乗揚げ 和歌山県田辺市沖ノ島灯台直近岩場 12月3日午後9時頃、2名乗組みのプレジャーボートから、左記場所付近において乗揚げたとの118番通報が第五管区海上保安本部にあった。連絡を受けた田辺海上保安部から巡視艇むろかぜが出動し、乗組員を救助した。乗組員に怪我はなく、油の流出なし。 巡視艇 1
12月4日



鹿児島県南さつま市坊津町の西490Kmの海上  韓国漁船T号(韓国延縄漁船、11トン)は、1日午前9時10分頃、済州島を出港し漁場である東シナ海で荒天避泊中、横波を受けて浸水・転覆しました。8名の乗組員のうち、4名は付近にいた僚船により救助され、2名は当庁の特殊救難隊等により転覆船内及び周辺において遺体で発見されましたが、船長を含む2名は行方不明となりました。

12月3日 四管
名古屋
常滑


常滑沖旅客船海苔網絡網海難情報
3日午後8時頃、四日市市所在の旅客船運航者から名古屋海上保安部に、同社が運航する旅客船(乗客42名、乗組員4名の計46名乗船)が中部国際空港の北側に設置されている海苔網に乗揚げ、絡網し航行不能となっている旨の救助要請があり、海上保安官が移乗した鬼崎漁業協同組合所属漁船によって、監視要員(乗組員2名)を残し全員救助したもの。旅客船は、4日早朝、絡まっていた海苔網の切断作業を実施し、その後四日市港向け曳航された。 巡視艇1隻
12月2日 一管函館

漁船転覆海難の発生について 恵山岬の北約9キロメートルの海上 12月2日午前11時30分頃、南かやべ漁業協同組合から函館海上保安部に対し、スケソウタラ刺網漁船(9.トン、3名乗組み)が函館市恵山岬の北約9キロメートルの海上で転覆沈没した旨の通報があった。乗組員3名は僚船により救助されたが、同船船長(70歳男性)は意識がなく、函館航空基地所属ヘリコプターMH755(愛称:くまたか1号)により市立函館病院へ搬送したが、死亡が確認された。3名とも救命胴衣を着用していなかった。 巡視船1隻
巡視艇2隻
MH755

12月1日 五管神戸

衝突 兵庫県淡路市津名港沖 12月1日午前11時30分頃、漁船同士の衝突があったとして第五管区海上保安本部に118番通報があった。神戸海上保安部から巡視艇しきなみ、巡視艇しらぎく、巡視船せっつが出動した。衝突した一方の漁船が転覆、双方の乗組員それぞれ1名が負傷したものの、人命に異常なく、油の流出もなかった。 巡視船 1
巡視艇 2
せっつ搭載ヘリ 1

12月1日 三管清水

無人プレジャーボート発見情報 静岡県焼津市所在焼津港焼津南防波堤北灯台から東北東約600mの海域 1日午後5時頃、親戚の船が港に帰ってこない、携帯電話も不通で連絡できない旨の118番通報が第三管区海上保安本部に行方不明者の親族を名乗る男性からあった。巡視艇及び航空機を現場に急行させ捜索を実施したところ、午後6時18分頃に焼津港焼津南防波堤北灯台沖において無人で錨泊中のプレジャーボートを捜索中の巡視艇が発見、該船が使用していた錨のロープを海中から引き上げたところ、男性遺体がロープに巻きついた状態で発見され、家族により行方不明者と確認された。 巡視艇1
航空機1

12月1日 三管下田

下田港沖潜水士人身事故情報 静岡県下田市所在下田灯台から西北西方向約500mの海域 1日午後2時40分頃、下田消防署から下田海上保安部に、下田灯台沖の下田港外防波堤工事海域において、潜水作業中の男性1名が負傷したとの連絡があった。負傷者は病院に搬送され、肺水腫と診断された。職員を派遣し調査を実施したところ、負傷者は潜水作業中に給気用のホースと錘の吊り上げワイヤーロープが絡まり給気が停止した状態となり、浮上を試みたが途中で意識を失ったとのことであった。人命異常なし。

12月1日 四管名古屋

遊覧船海中転落情報
1日午後1時38分頃、名鉄海上観光汽船株式会社から名古屋海上保安部に、名古屋港において遊覧船に乗船していた老女1名が行方不明である旨の通報があり、航海中に海中転落した可能性があったことから、巡視艇により捜索した結果、同日午後2時頃、名古屋港ガーデンふ頭沖合約300メートル付近に漂流中の女性1名を発見、揚収し、救急車により病院に搬送されたが、搬送先の病院において死亡(死因は溺死)が確認されたもの。該人が身に着けていたバッグから遺書が見つかり、遺族により身元が確認された。 巡視艇3隻