井上と二人のシーンというのは、単純に、実はこの二人仲がいいんだな~って思ってもらえれば、それでいいかなと思いながらやっていました。仲が良いから軽口をたたき合える…。ライバルに対してが、一番優しくなれるような気がするんですよね。蹴落としたいわけではなく、一緒に上がっていくというのがライバルだと思う。蹴落としたい人は単純に敵なので、そういう所だけ意識して演じていました。尾形さんや他の人と対峙するときは、もうちょっと硬質なものを作ろうかなと思いましたけど。
岡田君は、僕と目が合うと笑うんですよ。岡田君だけじゃなく、みんなも(笑)。真木さんにしても、堤さんにしても、僕が真剣な目をすると、すごく笑うんですよ。何でですかね?
そうですね…(笑)。一番親しい人って、あまり目を見て話したりしない気がしませんか?ものすごく嫌いな人と、ものすごく好きな人って目を合わさないような気がするんですよ。好きな人は目を合わさなくても相手と通じるし、嫌いな人とはそっぽ向いてるし。なんか、そういう意味で、あのエレベーターのシーンって面白いですよね。堤さんとも岡田君とも、目を合わさず真正面を向いているというあのエレベーターのシーン。僕大好きなんですよ、二つとも。