分析その1:テレビシリーズ〜『SP 野望篇』

Q.テレビシリーズで“革命の予兆”を示すターニングポイントは?

田中として「警察内部に何かあるな」って思ったのは、やはり西島理事官が自殺という形で、死んだ所からですね。田中って一番、視聴者と同じ目線で「何で?何で?」と追いかけて行く立場で、ほぼ観ている方と変わらない位置だったと思うんですよ。だから、観ている方が、西島理事官が死んで、窓からリバプールクリーニングの車が走り去っていくのが見えた時に「おや?」って思う。そこで田中も気付く。まあ、尾形に対しては、なんとなく怪しいというのは、きっと、ずっとあったと思うんですけどね。

Q.テレビシリーズ当初、尾形が“革命”を起こすとは?

正直、全く思っていなかったですね。本当に(劇場版の)台本をもらって、初めて「あ、ここまでやっちゃうか…」って思いました。麻田総理襲撃事件の時みたいに、ペイント弾で撃つとか、もうちょっと軽いものだと思っていたんですよ。日本のセキュリティが脆弱だという事を教えるためにやっているんだろうなと思っていたら、もっと違うものがあったので、びっくりしました。

Q.ドラマでは、良き上司・理想の上司だったはずの尾形が…

そうなんですよね…。だから、みんなの上司も何を考えているかわからないぞ~って(笑)。本当に、今、良い顔してるけど、実際どうなんだっていうこともありますね。

Q.映画『SP 野望篇』では、公安による内偵捜査員が増えましたよね?

それだけ核心に迫ってきたという事ですね。

Q.『野望篇』ではホテルのボーイにコスプレされていましたね。

はい。コスプレの田中ですから(笑)。これまでのお気に入りは、六本木ヒルズで撮影したボランティアスタッフの格好ですね。あれはもう本当に、自分史上伝説に残る溶け込み方と、気付かれなさで、よくやったなと思います。スタッフさんも気付いてくれないし、エキストラさんも気付いてくれないし…。すごかったんですよ!キャスト用のケータリングも僕は食べられなくて(笑)。で、堤さんに、もう一回だけ(ケータリングに)チャレンジしてこいって言われて行ったら、やっともらえました。あの恰好は秀逸だったと思います。