フランスでも韓流ブーム、K-POP同好会が来韓(下)

ユーチューブの映像でダンスの特訓、ナイトクラブではK-POPデーも

 2歳のときに養子縁組されて韓国からフランスに移り住んだパケさんは「韓国語を学ぶため在フランス韓国文化院に行った際、講師が『BIGBANG』のミュージックビデオを見せてくれて、K-POPの魅力にはまった。まるで自分の家に来たような気楽な感じがした」と話した。

 その小さなグループのうわさは韓流に魅せられたフランス人の間に広まり、現在ではパリとボルドーにレッスン室兼事務所を構える公式のグループに成長した。メンバーたちはここに講師を招き、動画投稿サイト「ユーチューブ」の映像を見ながらBIGBANGやSHINeeのダンスを練習する。1時間当たり5-10ユーロ(約600-1200円)と有料だが、20人の定員がすぐにいっぱいになるほど人気が高い。

 メンバーたちのほとんどは、ユーチューブでK-POPに接したという。ユーチューブに投稿されているBIGBANGや少女時代、FTIsland、SS501など韓国のアイドルスターの動画は、どれも数十万件のアクセスを誇る。韓国ドラマや歌謡を専門に扱うフランスのダウンロードサイトもある。パリ市内には、特定の日にFTIslandだけを流してダンスイベントを行うナイトクラブまであるという。

 「コリア・コネクション」の当面の目標は、来月8日にパリで開催される「第1回韓国文化フェスティバル・コリア・コネクション2011」を成功させることだ。パケさんによると「3年前からグループ内部で、韓国の歌手のダンスと歌を競うコンテストを開いている」という。

 メンバーたちの願いは「パリの真ん中でBIGBANGのコンサートを見ること」とのことだ。この願いをかなえるために、昨年11月にはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「フェースブック」に「コンサート・K-POP・ア・パリ」を開設し、署名活動を行っている。この活動には、すでに1万人が賛同しているという。大学生のロリアン・カイエさん(21)は「フランスにもK-POPを愛する人々が多いという事実を知ってほしい。コンサートが開催されれば、数千人は優に集まるはず」と話した。

 コリア・コネクションのメンバーは20日、ソウル市内のSMエンターテインメント本社で行われる美男子アイドルグループ「SHINee」のファンミーティングに参加した。記者が「美男子だけど、皆さんより背が低いのでは…?」と口にした瞬間、メンバーの間には「本当?」とざわめきが広がった。すると、インタビュー中ずっと話していたミリアムさんが、大きな声でメンバーを制した。「かっこよくてキュートならそれでいいのよ!」

釜山=パク・セミ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る