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 キャンディーズ33年ぶり“再会”田中好子さんの通夜で遺影を前に親族にあいさつする藤村美樹さん(左)と伊藤蘭(代表撮影)=青山葬儀所

 キャンディーズ33年ぶり“再会”田中好子さんの通夜で遺影を前に親族にあいさつする藤村美樹さん(左)と伊藤蘭(代表撮影)=青山葬儀所

(4/25)

 人気アイドルグループ・キャンディーズの元メンバーで、21日に乳がんのため55歳で亡くなった女優・田中好子(本名小達好子)さんの通夜が24日、東京・港区の青山葬儀所でしめやかに営まれた。キャンディーズでともに歩んだ女優の伊藤蘭(56)、藤村美樹さん(55)、NHKの朝ドラ「ちゅらさん」で共演した女優・国仲涼子(31)ら、生前親交のあった芸能関係者1600人に加え、ファンら800人が参列し、“スーちゃん”との早すぎる別れを惜しんだ。遺影の中で微笑む田中さん。参列者は涙にくれ“微笑がえし”をすることはできなかった。

  ◇  ◇

 つらい。悲しい。何よりウソであってほしい。

 多感な10代の時、一緒に苦楽をともにした田中さんの死。キャンディーズで一緒に活動したランちゃんこと伊藤蘭は「あともう1回、3人で会いたい。もっと一緒にいたかった。ずーっとそばにいて、一緒に年を重ねていきたかった」と声を絞り出した。

 伊藤はまた「明日、ミキちゃん(藤村美樹さん)と弔辞を読むし、2人で『私たちがメソメソしてちゃダメ。頑張ろうね』と話しました」と藤村さんと泣かない約束をしたことを明かした。

 公の場で約33年ぶりにメンバーがそろった。遺影の中の田中さんは2人にそっと微笑む。2人は悲しみに体を震わせながら、来賓として最初に指名焼香。自分たちがしっかりすることが田中さんへの何よりの供養になる。悲しみで目はうつろだったものの、しっかりと祭壇に向き合った。

 藤村さんが芸能界を引退しているため、2人を代表して伊藤が取材に応じた。「キャンディーズでは一番年下で、一番甘えん坊だったのに、いつしか一番強くて頼もしい女性になっていた」と故人を偲(しの)んだ。

 初めて病気のことを明かされたのは3年前。20年もの間、がんと闘ってきたことも聞かされた。「ただショックだったけど、前向きな彼女の姿に逆に励まされた」と振り返った。

 田中さんは死期を悟ったのか、1カ月ほど前に藤村さんとともに病室に呼ばれた。その後は2人で週に1回、見舞った。面会できない時もあったが、会えた時は楽しい会話をして過ごした。

 容体が急変し死去した21日にも「家族の一員のようなものだから」と親族とともに最期を看取(みと)った。伊藤は「ひたすら『スーちゃん!』と名前を呼び続けた」という。しかし、田中さんは逝ってしまった。

 昨年10月には3人での食事会も企画。「あとは日時を決めるだけ」だったが実現しなかった。あまりにも早すぎる死に、3人でやり残したことが多く残った。

 「旅行に一緒に行きたかった。解散直後に行ったきりだったから」。

 伊藤は声を震わせた。

(デイリースポーツ提供)

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