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統一地方選:後半戦も投票率下落 区長選除き過去最低に

地震による液状化で段差ができ、土のうに囲まれた道を通りながら、浦安市議選の投票所に向かう有権者ら=千葉県浦安市の市立明海小で2011年4月24日、森田剛史撮影
地震による液状化で段差ができ、土のうに囲まれた道を通りながら、浦安市議選の投票所に向かう有権者ら=千葉県浦安市の市立明海小で2011年4月24日、森田剛史撮影

 総務省は25日、24日投票された統一地方選後半戦の市区町村長選、市区町村議選の平均投票率を発表した。市長選が52.97%と、07年の前回選挙時の53.50%を0.53ポイント下回り、市議選や町村長選、町村議選、区議選でもそれぞれ過去最低を更新した。知事選や道府県議選などの前半戦と合わせ、統一選の全選挙で平均投票率が前回を下回った。東日本大震災による選挙自粛ムードの影響もあり、投票率の下落傾向に歯止めはかからなかった。

 投票率は市議選50.82%(前回比6.62ポイント減)、町村長選70.56%(同3.44ポイント減)、町村議選66.57%(同4.92ポイント減)。東京都の13区長選は44.51%(同0.80ポイント減)、21区議選は43.23%(同1.28ポイント減)だった。議員選の投票率下落幅は首長選を上回り、関心の低さを示した。

 都道府県別では、市長選の投票率が前回を上回ったのは岩手、大阪、奈良、大分の4府県だった。被災地の岩手県で唯一市長選が行われた北上市は55.11%で前回から8.28ポイント増加した。同市選挙管理委員会は「選挙活動は自粛気味だったが、今回は新人2人が争った構図が市民の関心を高めたようだ」と説明した。大分県は43.10%と前回から10.11ポイント増で増加率が最も大きかった。前半戦では、12都道県知事選が52.77%で過去2番目の低さ、41道府県議選は過去最低の48.15%だった。【中山裕司】

毎日新聞 2011年4月25日 11時09分(最終更新 4月25日 14時23分)

 

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