東日本大震災に伴う福島第1原発事故を受け、市民団体「原発さよなら四国ネットワーク」は24日、松山市中心部でデモ行進し、参加者約300人が伊方原発の運転停止を訴えた。
スタート地点の同市湊町5丁目の坊っちゃん広場で、ネットワーク事務局の大野恭子さん(59)=同市=が「被災者の悲しみや苦しみを無にしてはいけない。放射能と共存はできず、大事故が起きる前に伊方原発を止めないといけない」と呼び掛けた。
この後、参加者は同広場から銀天街、大街道商店街を約1時間デモ行進。手作りのプラカードや横断幕を掲げ、買い物客らに原発のない安全な暮らしの実現をアピールした。デモに参加した同市湊町4丁目の自営業近藤隆さん(59)は「地震や津波はいつ発生するか分からず、対策は不可能。太陽光や風力発電にシフトすべきだ」と話した。