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私自身は、移動ドに関してはどうかというと、ワクワクするところ大ですが、少々の不安ありという状態で、こういうときが一番楽しいです。
ということで、まずは手っ取り早い方法としては、移動ドによるソルフェージュを習いに行く必要があると思いますけど、そこまではさすがに時間のゆとりがありません。しばらくは独学になりますね。もともと与えられた課題を黙々とこなすよりも自分で考えながら勉強するというのが、結構好きな方ですからね。 まずは移動ドといってもいろいろ方法論があるようで、日本の学校で教えているようないいかげんで滅茶苦茶な移動ドではなく、純正律を目指した移動ドとしては、トニック・ソルファ法かコダーイ・システムがあります。これについて本格的に解説した日本語の解説本はなく、東川先生の各著作に部分的な解説として掲載されているので、それを道標として学んでいくとしますか。 ちなみにトニック・ソルファ法について、音友の新音楽辞典の説明によると、以下のようですね。 イギリスのグラヴァーが19世紀のはじめに考案し、1840年ごろにカーウェンが完成した移動ドによるソルミゼーション。読み方は以下の通り。 □白鍵(ドレミファソラシド) doh(ド)ray(レ)me(ミ)fah(ファ)soh(ソ)lah(ラ)te(ティ) ■黒鍵(ド、レ、ファ、ソ、ラのシャープ読み) de(ディ)re(リ)fe(フィ)se(シ)le(リ) 基本は、母音にイを用いる。 ■黒鍵(レ、ミ、ラ、シのフラット読み) ra(ロ)ma(モ)la(ロ)ta(ト) 基本は、母音にオを用いる。 旋律短音階の場合は、F#をfeではなくba(ベイ)とする。 ここでbaを使うのは、「なんじゃそれは!」と最初は非常に不思議に思いましたけど、これは純正律の究極の奥義みたいなものであるということがわかりました。詳しくは、東川先生の「読譜力」を読んで頂いた方がいいですね。ここの記述については音楽的にすごく感動しましたので、まだ読んでいない人の楽しみを取ってはいけないだろうと思ってあえて説明しません。 トニック・ソルファ法では、臨時記号にもきっちりと階名を付けているところが「偉い」のですけど、日本語読みするとre(リ)とle(リ)とか、ra(ロ)、la(ロ)が区別がつかないのが問題ですね。その点でうだうだと馬鹿みたいに反論する人もいますけど、自国の音楽文化を育てようとする高いこころざしを教育者なら持て!といってあげたいです。そのまま輸入できないのであれば、「アレンジ」すればよいし、そうしたことができることこそ日本の文化良いところです。 まず、私がアレンジするのであれば、シをティと読ませるには、かなり抵抗があるでしょうから、シはそのまま残し、日本語で区別ができないre(リ)とle(リ)とか、ra(ロ)、la(ロ)と、SE(シ)を考えます。一応は、以下のように考えてみましたが、これはかなり実践してみないといけない課題です。 ●ららトーク流の勝手なアレンジ まあ、私がやらなくてもトニック・ソルファ法の階名を日本語で区別できる階名くらい、既にあるものだと思いますけど、とりあえず考えてみました。 □白鍵盤 ドレミファソラシドはそのまま残す。 導音であるシをティにすることは、さすがの私もかなり抵抗がありますのでティは使用しないことにします。 ■黒鍵(ド、レ、ファ、ソ、ラのシャープ読み) ド#→ディ レ#→リ ファ#→フィ ソ#→ヒ ラ#→キ 母音をイで統一。 ※ヒラヒラというのが、木の葉が落ちるイメージになりますね。 ■黒鍵(レ、ミ、ラ、シのフラット読み) レ♭→ロ ミ♭→モ ソ♭→ノ ラ♭→ホ シ♭→ト 母音をオで統一。 ※ソ♭については、ほとんど出現する可能性は少ないようですけど考えてみました。 これを半音階で歌ってみると 下から上へ、ドディレリ ミファフィソ ヒラキシ ド 上から下へ、ドシトラ ホソノファ ミモレロ ド まあ、発音はできるようですね。 余談ですけど、トニック・ソルファ法で少しひらめいたのが、これならシェーンベルクの12音技法でもOKなのではないかと喜んだ瞬間に、これって固定ド読みしているのと 同じにならないのかなあ?とふと疑問に思ってしまいました。 この疑問は、東川先生の「読譜力」を読んでいくとそうではない、つまり純正律を基準とする移動ドの考え方と、平均律を根本原理とする12音技法では、土壌が違うのですね。まあ、書き出すと長くなるのでここまでとします。 ※このブログはトラックバック承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
タイトル : 祭典:祭典合唱団第2回練習
今日は、祭典合唱団の練習日である。 sabiにとっては、初めての練習ということになる。 (第1回:http://sabi-see.jugem.jp/?eid=364 ― 欠席) 練習会場に着いたら、いきなり指揮者のNさんが、 「アヴェ・ヴェルム・コルプス」と「アムール河の波」の楽譜に、 移動ドの読みがな(?)を書き込んだものを全員分コピーしてきた、と言う。 やっぱり今日もやるのか、移動ド‥‥(-_-; 練習は、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」から始まった。 もちろん移動ドで......more こんにちは、はじめまして。 同じトラックバックがダブってしまいました。申しわけありません。 恐れ入りますが、どちらか一方を削除していただければ幸いです。 記事の一部を参照させていただきましたので、トラックバックをいたしました。 どうもありがとうございました。 トラックバック先を読ませて頂きました。 移動ドで困っておられるようですね。 移動ドで演奏する場合は、指導者がしっかり理論を勉強していないとかなり難しいです。特にはじめての人が楽譜をみて演奏すると混乱するので、指導者は最初は楽譜を見せないで指導する必要があります。移調の場合は、ここでドを変更するというようにハンドサインなどを用いてあげる必要があります。 多分、日本人の教師でまともな指導ができる人は、ほとんどいないのではないでしょうか。私は友人の外人さんに尋ねてみて、指導方法がぜんぜん違うことにびっくりしています。移動ドでやる人は、楽譜を最初に見てはいけません。指導者の正しい音律に合わせて歌って覚えていく必要があります。現在の楽譜は、固定ドの読み方に有利に作られており、移動ドの場合は、移動ド用の簡易譜を使って指導すべきなのです。このところが日本の指導者のまったく怠慢なところですね。変な移動ドを覚えると頭が混乱するだけなので、トニックソルファ法とかコダイシステムの理論書に目を通しておいた方が良いと思います。 こんにちは、sabiです。 トラバの削除に加え、お返事までいただいてしまって恐縮です。 どうもありがとうございます。 指導法がそんなに違うとは、びっくりしました。 しかも、移動ド用の譜面まで存在するとは‥‥。 私のところの合唱団では、 基本的にはピアノを用いて、平均律で練習・演奏していますから、 本当に正確な意味での移動ドの指導というのは、おそらく無理なような気がします。 シャープとフラットの異名同音も、今は、団員を混乱させるだけという印象です。 うちの団の指揮者も、他の仕事を持ちながら指導しているため、 自転車操業的な指導になっているというのが現状です。 しかし、移動ドで練習したいという思いは、かなり強くあるようです。 私も、ralatalkさんが紹介していらっしゃる参考文献を少しでも読んで、 多少なりとも、指揮者を助けられるようになれたらと思います。 丁寧なアドバイスをいただき、本当にありがとうございました<(_ _)> まあ、移動ドの理論とか簡易譜というと難しく感じてしまうかもしれませんけど、要は固定ドでの楽譜の読み方の手順が違うだけです。 固定ドの場合は、楽譜からピアノ等で音取りをしてそれを歌うことになりますが、移動ドの場合は、一旦簡易譜に移し、指導者に歌ってもらいます。あるいはピアノで音取りしてもよいのです。 簡易譜もいろいろあるんですけど、難しく考える必要はなく、団員がわかりやすいようにしてあげるだけです。例えば「春が来た」という歌では、 Key C ソミファ | ソラ| ソミファ | ソド | ラソ | ミド | レ これで簡易譜のできあがりです。コダイシステムではこれにリズムだけの音符を付与します。簡単でしょう。移動ドですとこのキーをDにしてもDbにしても簡単に歌えるのですよね。このキーを変えて練習するというのも大事なんですよね。 それと大事な事は、階名で歌えるようになったら、今度はラ唱で歌い、これが正確にできたら歌詞をのせて行くのです。ここがポイントです。
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