2011年4月25日5時33分
乗客ら107人が死亡、562人が負傷したJR宝塚線(福知山線)脱線事故から25日で6年。兵庫県尼崎市の事故現場に設けた献花台では、前日の24日夕も訪れる人が後を絶たず、静かに手を合わせていた。
現場近くに住む会社員女性(53)はあの日、乗客の救助作業に加わろうとしたが近づくことができなかった。「6年たっても、思い出すと胸が痛みます」と話した。
25日午前は現場近くの尼崎市総合文化センターで、JR西日本主催の「福知山線列車事故追悼慰霊式」がある。午後には同センターで遺族らが企画する「追悼と安全のつどい」があり、遺族とJR西が共同で同社の組織的な問題を検証した結果が公表される。(小河雅臣)