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【大リーグ】

松坂、完全復活だ!! 15イニング連続無失点で今季2勝目

2011年4月25日 紙面から

エンゼルス戦で、8回を1安打無失点と好投、2勝目を挙げたレッドソックス・松坂=エンゼルスタジアム(ロイター=共同)

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 【アナハイム=マイケル・シルバーマン(ボストンヘラルド紙記者)】松坂、完全復活!! レッドソックスの松坂大輔投手(30)は23日、敵地でのエンゼルス戦で8イニング1安打無失点、今季最多の9奪三振と完璧な投球を披露。先発の2試合連続7イニング以上の1安打投球はプロ13年目で自身初、球団史上3人目の快挙で、今季2勝目(2敗)を挙げた。チームも5−0で完封勝ちし、4連勝。開幕6連敗した圧倒的な地区V候補が、がぜん息を吹き返してきた。

 “平成の怪物”が帰って来た。球速こそ最速94マイル(約151キロ)だったが、足を高く上げる新フォームから繰り出す伸びのある直球に、エンゼルス打線のバットが次々と空を切る。5回まではアウトはすべて飛球か三振。結局、24アウト中ゴロのアウトはわずか4つという結果が速球のキレを物語っていた。

 メジャー5年間で最高の2試合では? 試合後の質問に、松坂は会心の笑みを浮かべた。「結果から見ても、自分もそう思う」−。

 前回登板のブルージェイズ戦も7イニング1安打無失点。「前回と同じ意識で臨んだ。しっかり試合をつくれた」。7イニング以上の2試合連続1安打投球は、111年の歴史を持つRソックスでも1923年のハワード・エムケ、2002年のペドロ・マルティネスに次ぐ史上3人目だった。

 唯一許したヒットは2回、カヤスポの強烈な投手強襲安打。顔面に来た打球をグラブではじいた松坂は、マウンドで苦笑いを浮かべ「よく反応できたが、グラブに当たったので捕りたかった」と悔しがった。

 周囲も目を見張った。敵軍の“知将”ソーシア監督は「絶好調モードだったな。直球の制球が最高だった。投球数を多くさせようと思ったが、1安打では…」と白旗。フランコナ監督は「あんな投球は見ていて楽しいね」と目を細め、好リードが光ったバリテック捕手は「前回より、さらにパワフルだった。特にチェンジアップが良かった」と評した。

 開幕から2試合は連敗。防御率12・86で不要論も噴出した。それが、2試合目の後に「投球フォームの改善点を見つけた」ところから大変身。背番号18が、自らの力で打者も雑音もねじ伏せた。

 

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