最期みとった、とランちゃん　田中好子さん通夜に長い列

　人気アイドルグループ「キャンディーズ」の「スーちゃん」として親しまれ、２１日に乳がんのため５５歳で亡くなった女優の田中好子さんの通夜が２４日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、芸能関係者やファンら約２４００人が突然の死を悼んだ。

　キャンディーズで一緒に活動した「ランちゃん」こと伊藤蘭さんは焼香後、報道陣の取材に対し「最期まで一緒にいられました」と述べ、田中さんの家族や、「ミキちゃん」こと藤村（現・尾身）美樹さんとともに、病室で田中さんをみとったことを明らかにした。

　さらに伊藤さんは時折声を詰まらせながら「もっと、一緒にずっと、そばで年を重ねていたかった」と語った。

　通夜の祭壇には、田中さんのほほ笑む遺影が飾られ、焼香を待つ長い列ができた。芸能界からはタレントの伊東四朗さん、女優の国仲涼子さんらが参列。喪主で夫の小達一雄さんは「５５年は決して長い時間ではなかったかもしれませんが、キャンディーズ時代、女優時代と充実した時間を過ごせたと思います」とあいさつした。

　参列した横浜市の主婦（５２）は「温かい彼女が大好きでした。ありがとう、よく頑張ったねと言いたい」と話した。