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【プロ野球】

斎藤デビュー2連勝 ピンチの連続でも勝利持ってく

2011年4月25日 紙面から

2勝目を挙げ、ウイニングボールを手に梨田監督と握手する斎藤(由木直子撮影)

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◇日本ハム5-3楽天

 勝ち運もガッチリ持ってます−。日本ハムの斎藤佑樹投手(22)=早大=が24日、楽天戦に先発し、6イニング8安打3失点で2勝目を挙げた。2回は山崎とルイーズにソロ本塁打を浴び、中盤はピンチの連続だったが、味方打線が先発全員安打で援護。5イニング4失点で初勝利をマークした17日のロッテ戦(札幌ドーム)に続き、プロデビューから2連勝と最高のスタートを切った。 

 全国の女性ファンだけでなく、勝利の女神のハートもガッチリつかんでいるようだ。斎藤がまた勝った。再三ピンチを背負いながら、泥くさく、粘り強いピッチングでデビュー2連勝を飾った。

 最初の試練は2回。山崎に内角直球をいとも簡単に左翼席へ運ばれ、ルイーズにも被弾。2点のリードをすぐに吐き出した。だが、ここから踏ん張った。4回と5回は得点圏に走者を背負いながら無失点。6回は神懸かり的にリードを守った。

 先頭・山崎のフライを小谷野とホフパワーがお見合いし内野安打。だが高須を空振り三振に仕留め、スタートを切っていた山崎も盗塁死。直後の岩村に二塁打を打たれたが、中越え適時打のルイーズが二塁を欲張り、憤死してチェンジに。嫌な流れを脱出、「マグレでアウトが取れた。しかもスリーアウトとも」と目を丸くした。

 初のナイター、ビジター、冷え込む屋外球場だったが、斎藤にとっては心躍る舞台だった。初めてほっともっと神戸の土を踏んだ19日に「すごいキレイな球場ですね。アメリカっぽい」とため息を漏らしていた。脳裏で重なったのは高校3年時の高校日本代表で訪れたヤンキースタジアムか、早大の米国遠征で投げたアリゾナ州のグラウンドか。内野天然芝の、美しいスタジアムで、粘り強く勝利をつかみ取った。

 試合後、2個目のウイニングボールを手にした斎藤に1歳年上の今成から「持っとるね〜」と声が掛かった。新人のデビュー戦からの連勝は、日本ハムでは2008年の多田野以来7人目だ。あの松坂ですら、西武の新人時代はデビュー戦で勝利を飾ったが、2戦目は9イニング2失点ながら完投負け。まずは強烈な勝ち運を発揮している。

 「ラッキーな部分が大きいし、結果良しという感じ」。斎藤に満足感はなかったが、連勝は今月3日の慈善試合で3安打を許した松井稼を無安打に封じるなど、締めるところを締めた結果でもある。「1勝目はマグレでも勝てるかもしれないけど、2勝目は実力で取りに行かなければいけない。2連勝という部分に意味があると思う。自信が増えたというより、不安が減ったという感じ」と手応えも強調。派手さはなくとも、着実に階段を上った90球だった。 (臼杵秀之)

 

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