池田信夫 blog

孫正義氏によれば「太陽光発電コストが原子力発電コストを下回った」そうだ。他方で、彼は「これから20年間、再生可能エネルギーを全量買い取りで補助すべきだ」という。なぜ原発より安いエネルギーに補助金が必要なのだろうか。

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2011年04月23日 15:37
法/政治

大江健三郎氏の犯罪

沖縄の集団自決をめぐって争われた名誉毀損訴訟の最高裁判決で、被告の大江健三郎氏と岩波書店が勝訴した。これまでの経緯を知らない人が、大江氏が正しかったと誤解するのもよくないので、少しコメントしておく。

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2011年04月23日 08:05
科学/文化

ガイアの復讐

ガイアの復讐私は1990年に、中沢新一氏をキャスターにして作った「森・不思議の旅」という番組で、著者ジム・ラブロックにインタビューしたことがある。彼は地球は生きたシステムだという「ガイア仮説」で知られているが、「ガイアを守れ」という類の話には批判的だった。

しかし本書では、地球温暖化によって人類(ガイアではない)が危機に瀕すると主張している。この種の終末論には疑問が多いが、地球が温暖化していることは事実である。したがってエネルギー問題を考えるときは、少なくとも次の4つの制約条件のもとで問題を解かなければならない。
  • エネルギー価格
  • 安全性
  • 供給の安定性
  • 環境への影響
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以前の記事でもちょっと紹介した、ビル・ゲイツの投資している原発プロジェクト「テラパワー」について、彼がTEDで語っている(日本語字幕つき)。「2050年にCO2の排出量をゼロにする」という目標はユートピア的だが、その達成方法について語っている部分はビジネスマンらしいリアリズムでおもしろい。
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もう原発の記事はやめようと思っていたのだが、まだまだ議論が続くので、また原発の話。うんざりしている人は無視してください。

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2011年04月17日 18:15
科学/文化

私は原発推進派か


けさからツイッターで、やたらに「東電の手先」とか「いくら金もらってるんだ」とかいうコメントが来るので何事かと思ったら、勝間和代氏が謝罪したのでおまえも謝罪しろということらしい。でも申し訳ないけど、私は一度も「原発は絶対安全だ」とか「原発を推進しよう」とか言ったことないんだよ。

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最初にクイズ:次の10の行為の中で、健康に有害なリスクが最大と最小のものは何か?
  1. 原子力発電所の近くに居住する
  2. 鎮痛剤を飲む
  3. 大気汚染のかなり著しい場所に居住する
  4. 飛行機に乗る
  5. エスカレーターに乗る
  6. タバコを吸う
  7. 入浴する
  8. 電車に乗る
  9. スキーをする
  10. コーヒーを飲む
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評論家、テレビ司会者として著名なジャーナリスト田原総一朗氏が、以前テレビディレクターだったことをご存じでしょうか。そのときの経験から1973年に書き上げた『小説テレビディレクター』が、このたびアゴラブックスより電子書籍として復刊されます。

それを記念して、テレビの現場を生きてきた田原総一朗氏に、現在のテレビ事情、そして過去を振り返り、未来を語ってもらいます。質疑応答の時間も用意されているので、この機会に田原氏に直接質問を投げかけてみてはいかがでしょうか。

■講師:田原総一朗(ジャーナリスト)
■司会:池田信夫(アゴラ編集長)

■開催スケジュール■
開催日:2011年4月26日(火曜日)
時間:18:30~20:30 (18:00開場)
場所:T's渋谷フラッグ(地図
定員:60名(先着順)
主催:株式会社アゴラブックス

■受講料■
10,000円
★早期割引★4月21日までにご入金をいただいた方:8,000円

■お申し込み方法
こちらの専用フォームよりエントリー後、フォームに記載の弊社口座へのご入金をもって手続き完了です。PayPalもご利用いただけます。受付は入金順に承ります。
2011年04月15日 11:07
経済

東電をどう処理するか

福島第一原発の事故処理をめぐって激しい情報戦が展開されている。まず問題は原子力損害賠償法の「天災地変」の規定を適用して国が賠償するかどうかだが、無理があるという意見が多いようだ。福島第二も女川も問題がないのに、福島第一だけで事故が起きたのは、東電の設計に不備があったと考えざるをえない。東電は「国の安全基準に従った」と主張し、経団連の米倉会長まで「国の責任だ」とオール財界で応援しているが、霞ヶ関は冷たい。

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2011年04月13日 09:46
法/政治

原子力利権と電波利権

原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)原子力は何よりも大量破壊技術であり、それを同盟国で共有してコントロールすることは、冷戦におけるアメリカの世界戦略にとって重要だった。しかし被爆国である日本には「核アレルギー」が強く、原子力を持ち込むことは困難だった。この対立を利用して原子力利権を生み出したのが、正力松太郎である。以前の記事では本書の電波利権の部分を紹介したが、原子力利権の部分も興味深い。

アメリカが日本に原子力を売り込む上で、正力が読売新聞のオーナーであることは重要だった。原水禁や原水協などの左翼団体は原子力の導入に強く反対し、原子力発電をゲンパツというゲンバクとまぎらわしい略称で呼び、「原発は原爆のように爆発する」と恐怖をあおった。左翼が消滅した今日でも、こういう勢力は「エコロジスト」と衣替えして生き残っている。

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