kuriki topics
2010. 10. 24.
<単独について> 単独とは、ベースキャンプから荷物を一人で背負い登っていく事。通常の極地法では、シェルパなどがテントや食料などを荷揚げしテント設営もするが、単独ではそれを全て一人で行う。 栗城の場合はインターネットを使用した中継を行うため、中継スタッフやシェルパが中間部の下まで上がり、機材の設置や長距離の撮影を行うが、基本的に一人の行動であり、アタックも下山も自らの判断で行う。 無酸素とは、8000m以上の山で酸素ボンベを使用しないで登ることである。通常、8000m以上の山では酸素濃度が低く脳や体の機能が著しく低下、7500mあたりから死亡率が高くなる。安全性を考えて酸素ボンベを使用する場合があるが、それを使用しないで登っていくこと。 ウィキペディアにて栗城の登山が誤解されているところがあるので、詳しく書かせていただきます。 「単独」について、サポートチームからの支援は極力受けておらず、「栗城のキャンプ一つ下にシェルパのサポート隊がいる」となっていますが、チョ・オユー、マナスル、ダウラギリ、アンナプルナでもシェルパは一つ下のキャンプにいない。シェルパは中継と撮影隊のサポートが目的であり、中継・撮影隊の機材や食料を上げ中継や撮影隊と行動は一緒である。栗城がアタックする時には、中継班がキャンプ1からキャンプ2まで上がることもある。 また、エベレストの通常ルートではクレバスが多く、梯子を使用しないで登るのは現実的ではない。なるべく人の少ないシーズンを選んで遠征を行っているが、完全に他の登山隊がいないところを狙うには悪天候の時しかなく、それも現実的ではない。 2010年のエベレストで「山頂アタックに失敗した後、シェルパに救助され酸素を吸った」とあるが、下山を行う日に最後の中継を行い、酸素を吸うとどうなるかという企画で行った。シェルパ1名が7000mのキャンプ3に上がってきたが、それは救助のためではなく、中継用の送信機CCRをキャンプ2(ABC撮影キャンプ)から持って来たため。 CCRは栗城が7000mのキャンプ3に上げたが、悪天候のため高所順応ができておらず、中継を諦めて登山に集中するためにCCRをキャンプ3にデポ。そしてアタックに向かった。アタックしてからキャンプ3に戻ってくるのは長いと3日間掛かる。CCRは精密機械で、非常に高価。長期の低温に弱いために、キャンプ2(ABC撮影キャンプ)のシェルパが回収。登頂予定日には生中継する予定であったので、日本側の中継スタッフ、または関わっている全ての人が中継を待っていたため、キャンプ3に下りた翌日にシェルパにCCRをキャンプ3に運んでもらい中継、そして酸素を使用して無酸素との違いを中継した。 キャンプ2(ABC撮影キャンプ)は、受信基地があるプモリのベースキャンプからは見えず、受信できないためにキャンプ3から行った。 また、ブログのジャンルが芸能人としていると書かれているが、使用しているブログは有名人ブログというだけであり、栗城は登山家で芸能人ではない。 栗城事務所 お問い合わせ:http://kurikiyama.jp/contact.html
<無酸素について>
<ウィキペディアに関して>
<2010年エベレスト遠征での無酸素について>