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[27315] 【一発ネタ】地雷オリ主の生きる道
Name: 半音◆e0b26219 ID:8d672cfe
Date: 2011/04/20 16:54
 皆さん、春ですね。桜が散ってますがまだ春ですよね? 春だと、いいなぁ。




 気が付けば地雷になっていた。

 …………ちょっと待てぇぇぇぇええええええ!!

 おかしいだろ! おかしいだろ! おかしいだろこの野郎!

 何で地雷なんだよ! 何で埋まってるんだよ! どうして踏まれたら爆発しなけりゃいけないんだよぉぉぉおおお!!

 落ち着け、俺。まずは不発弾かどうかって違う! どうしてこうなったかだ。

 ええと、昨日は確か……埋められたんだな。

 ………………What?

 ええと、一昨日は確か……運ばれたんだな。

 ………………Why?

 せ、先月は確か製造される途中だったって何で地雷の記憶しかないんだよ!? どこに行ったんだよ人間の記憶は!

 えぇー? 俺本当に人間だったのかぁ? 先祖代々地雷だったりするのか?

 むぅ、人間の記憶がないということはもともと地雷だったのかも。

 そう考えると……うん? 何だこの振動。まるでキャタピラが駆動しているような……

 カチッ

 ドゴォォォオオオオン!!







 ふざけんなぁぁぁぁあああああ!!

 なんで目覚めて一時間もしないうちに爆発しなきゃってあれ? 爆発したら俺は死ぬはずだよな。だって地雷は命と引き換えに殺戮をする種族なんだから。

 なのになんで。

 まさか、また?

 …………おぉう。俺は別の地雷になっていたようだ。

 まさか、これから爆発したらまた別の地雷になるのか?

 嫌な、人生違った地雷生だなぁ。せめて華々しく爆発したいよ。




 こうして俺の地雷生は始まった。



[27315] 地雷は異世界の地雷になったようです
Name: 半音◆e0b26219 ID:8d672cfe
Date: 2011/04/23 21:51
 続きを期待した人がいたから書いてみた。







 どうも地雷です。

 地雷になってからというもの、毎日が爆発と爆発と爆発とたまに不発と殺戮の日々を送っておりまする。

 あれだね。不発が一番キツイ。爆発もせずに地雷探知機で探し当てられるまでじーっと地面に埋まってるんだ。最悪だった。

 次にキツイのはクレイモア地雷。人間が吹き飛ぶ姿とかマジ勘弁。

 でも俺は地雷。情けないこと言ってられないのさ。

 今日も今日とて爆発し、また新しい地雷に憑依するのさぁ~。







 む、明るい。クレイモアか?

 それで森っぽいところ、と。

 トラップかな? 誰もかからないことを祈ろう。

 …………。

 …………静かだな。トラップなんだからもう少し回りが騒がしくなると思うんだが。

「……誰も、いないね」

 ん? 誰か来たようだ。声からすると女性……二十代前半か十代後半くらいか。そんな若いうちから兵隊になるなんて。もう少し別の道はなかったのだろうか。

『Please master, and take care. It is a claymore. 』
「え? それって地球の兵器だよね? 何でこんなところに……」
『It doesn't understand. However, the reaction of Lost Logia does from it. 』
「え? じゃあこの地雷がそうなの?」
『Yes』

 何だ何だ? 一人でぶつぶつ言って気持ち悪いな。

「とりあえず、六課で調べてみようか」
『All right.』

 おぉぉぉう! そんな無遠慮に持ち上げるなや! 爆発するぞ! 比喩じゃなくて!

 しなかったからよかったものの……ってかどこへ持って行くつもりだよ。

 まぁ、取りあえず、いろんなものが見えるってだけでいいか。

 久しぶりの娑婆だ。たっぷりと楽しもう。








 はい、何故か続きました。

 今回憑依したのはリリカルな世界のクレイモア地雷。
 リリカル見たことないからおかしいと思うけど、一発ネタだから許してください。



[27315] KOROSUKAKUGOとMAMORUKAKUGO
Name: 半音◆e0b26219 ID:8d672cfe
Date: 2011/04/23 17:00
 どうも地雷です。

 持っていかれたのは機動六課というところ。魔法があるらしいよ。

 まぁ、地雷に意識があるんだ。魔法があってもおかしくあるまい。

 そして、喋れるようになった。機械音声でだけど、相手に意思を告げることが出来るようになった。

 狂喜乱舞した。久々にした会話は、とても充実したものだった。

 俺をここに連れてきた女性……高町なのはは凄い美人だった。まるでアニメや漫画に出てくるような、人だった。

 そんな人と会話できてテンションが上がりまくったりしたものの、なんとか友好的な関係を築けた気がする。

 まぁ、一週間くらいで爆破してもらうつもりだけど。平和なのはいいことだけど性に合わない。人を殺すことになろうとも、戦場にいた方がいい。

 だって俺は、地雷なのだから。










 六課に来て一週間。そろそろ爆破を頼もうとしたところ、高町さんが相談に乗って欲しいと言ってきた。

 地雷に相談するくらいだから、相当悩んでいるだろう。

 そう思い、快く了承した。

 なんでも、同僚に甘いと言われたらしい。

 どんなことでも話し合いで解決しようとするな、殺傷より非殺傷の方が危険、そして、誰かを殺す覚悟を持て。

 要約するとこんな感じ。

 なんというか、まぁ。

「そんな簡単な事で悩んでいたのか」
「え?」
「結局、高町さんがどうしたいか、だよ」
「わたしが、どうしたいか?」

 そうそう。話し合いをするってのが信条なら、他人に言われたくらいで変える必要はない。むしろ変えてしまったら軽蔑に値する。たいしたものではないって。

「それで、殺傷より非殺傷の方が危険? それはつまり使用者の認識の上での問題だよね?」
「うん。○○君は、非殺傷でも人に攻撃魔法を使えば死んでしまうこともあるって。むしろ非殺傷だからって安心している分、殺傷魔法を使うより危険だって」
「そんなことはないよ。絶対に。だってその理論だと……そうだね。エアガンと実銃だよ。例えば、そのどちらかを人に向けて撃ったとしよう。それ自体おかしいことなんだけどね。で、その撃った弾が運悪く眼に入ったとしよう。その場合、エアガンだと失明、実銃だと死んでしまう。それなのに、エアガンの方が危険かい?」

 どちらも危険だし、死ぬとも失明するとも限らないが。

 しかし危険度で言うと

「実銃の方が、危険」
「そういうこと。まぁ、その前に人に向けて撃ってはいけませんと教育されるはずなんだけど」

 されていないのなら、教育すればいいし。そこら辺は高町さんに任せよう。

「それで、殺す覚悟か。これは俺の意見で、高町さんは自分で考えてほしい」
「……うん」

 それでは、柄じゃないけど語りますか。

「今までいろんな戦場を地雷として渡り歩いてきた俺から言わせてもらうと、馬鹿じゃないかと」
「え!?」
「確かに、殺す覚悟が必要になる場面はある。例えば、ここは警察みたいなところだろう? 犯罪者が人質をとって、その犯罪者を殺さないと人質が救えないとか、そういったとき。でもさ、それは極稀なことなんだ。警察の役目は民衆を守ること、平和を保つこと、平和を脅かすものを捕まえること。断じて殺すことじゃないよ」
「あ……」
「それに、戦場では誰も殺す覚悟なんてものは持っていなかったよ。誰もね」
「そう、なの?」
「戦場で必要なのは、守る覚悟。自分の命、祖国、誇り、名誉、お金、恋人、妻、夫、友人、自身の宝物。それらを、何があっても守ってやるっていう覚悟。みんな必死だったよ。それらを守れるのは自分だけだ。自分にしか出来ないんだって。殺すのは、そのおまけみたいなものさ。殺さないと守れないから、殺すんだ」
「……」
「これくらいかな。後は考えてみなよ。自分自身で。俺やそいつのいう殺す覚悟を決めるのか、別の覚悟を決めるのか。それとも決めることすらしないのか。考えて考えて、決断するといい」
「……うん。ありがとね」

 高町さんはそういうと、どこかへ歩いていった。

 あー、疲れた。やっぱ似合わないね、こういう役目は。ま、何かの役に立てればいいんだけど。

 ……爆破依頼出すの忘れてた。


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