ロシア 日本車から放射性物質
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ロシア 日本車から放射性物質

4月24日 9時5分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

今月に入ってロシア極東に輸入された日本の中古車およそ60台から微量の放射性物質が検出され、地元の税関は監視を強めています。

ロシア極東地域の税関によりますと、今月に入ってこれまでに日本からウラジオストクとナホトカに輸入された中古車や小型の機械のうち、あわせて59台から微量の放射性物質が検出されたということです。関係者によりますと、このうち、少なくとも今月16日に新潟港からナホトカに輸入された中古車のうち2台については、福島県からのものであることが車に備え付けられていた書類から確認できたということです。放射性物質は、タイヤについた泥などから検出され、放射線量は、通常のおよそ6倍に当たる0.7マイクロシーベルトで、直ちに健康への影響を与える値ではないということです。こうした事態を受けてロシア極東地域の税関などでは、日本から輸入される中古車について通関前の放射線量の測定を厳密に行うなど、監視を強めるととともに、通常よりも高い放射線量が検出された中古車については港の隔離された場所に保管し、今後日本側に戻すことも含めて検討を始めています。ロシア極東では、中古車市場の9割近くを日本車が占めるなど人気がありますが、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降も売り上げなどには目立った影響は出ていないということです。