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第1原発敷地内の詳しい放射線量が判明

2011.4.24 05:01
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第1原発敷地内の詳しい放射線量が判明

福島第1原発の敷地内に散乱するがれき=3月18日、福島県大熊町(陸上自衛隊中央特殊武器防護隊撮影)【フォト】

 福島第1原発事故で、東京電力が建屋周辺約150カ所の放射線量を計測した結果として作業員に情報提供している「汚染マップ(サーベイマップ)」の詳細が23日、判明した。第1原発敷地内の詳しい線量が分かったのは初めて。

 20日夜までのデータを記載したマップによると、3号機原子炉建屋付近に毎時90万マイクロシーベルトという極めて高い放射線量のがれきがあるなど、高濃度の放射性物質を含む水の移送配管や敷地内に残るがれきからは依然として、各所で10万マイクロシーベルト前後の線量が観測されていることがうかがえる。東電が事故の収束に向けて明らかにした工程表への影響はないとみられる。

 マップは作業員を大量被曝の危険から守るため、東電が定期的に更新している。経済産業省原子力安全・保安院など関係機関に提出されているほか、事故対応拠点となっているJヴィレッジ(福島県広野町など)で掲示されている。

 90万マイクロシーベルトの線量が観測されたのは3号機西側の消火系配管付近にあったコンクリート片。東電は23日、このがれきを20日に発見、翌日に撤去したと発表。その際、作業員が3170マイクロシーベルトの被曝をした。3号機脇には30万マイクロシーベルトのがれきもあった。

(紙面から)


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