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【大リーグ】

イチロー 今季は3軍をカモる!! マルチ安打&リーグ2位7盗塁

2011年4月24日 紙面から

アスレチックスに連勝し、笑顔でケネディとハイタッチするイチロー(右)(共同)=セーフコフィールドで

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 今季はカモにさせていただきます!? マリナーズは22日、アスレチックスを4−0で退け、今季のア軍戦を4勝1敗。今季8勝のうち半分がア軍戦という相性の良さを発揮した。イチロー外野手(37)は4打数2安打で、今季8度目のマルチ安打をマーク。リーグ2位タイの今季7盗塁目も三盗で決めた。一方、ア軍の指名打者・松井秀喜(36)は3打数1安打1四球。チームは地区最下位相手に3年ぶりの2試合連続完封負けを喫し、松井も借金2の現状に危機感を募らせた。

 最下位だろうがプロとしての意地がある。マリナーズは同地区の宿敵アスレチックスを2試合連続完封。この日のけん引役は、イチローと22歳の新人右腕マイケル・ピネダだった。イチローは1回、一塁線に転がるボテボテのゴロに猛ダッシュ。内野安打で生き、二進後は三盗も成功させた。さらに6回は内角低めの難球を得意の“ゴルフ打ち”で左前に流し、今季8度目のマルチ。試合後にコメントを残すことはなかったが、例年スロースタートの4月でシーズン192安打ペースまで上げてきた。

 さらに光ったのが、この日最速158キロの豪腕ピネダだ。6イニングを5安打無失点、5奪三振で3勝目(1敗)。デビューから4試合連続クオリティースタート(先発で6イニング以上、自責3以下)は球団史上初の快挙となった。ウェッジ監督は「若いのに集中力がすごい。判断するにはまだ早いがあの運動能力、冷静さと修正能力があれば、幸先はいいね」と絶賛。そのピネダも「昨日はフェリックス(エース右腕ヘルナンデス)が内外角をうまく使っていたから、『いいじゃん。おれも明日はまねしよう』と思っていた」と不敵に笑った。

 これでチームは今季8勝13敗、白星の半分の4勝をア軍から荒稼ぎする相性の良さを発揮だ。昨季は対ア軍に6勝13敗、ここ7年間では5度も負け越し。イチローも今季の対ア軍戦は、打率3割6分8厘と好調を持続しており、松井の“引き立て役”を演じるつもりは毛頭ない。

 この勢いでア西地区の台風の目となることができるのかどうか…。背番号51が文字通り先頭に立ってチームを盛り立てていく。 (秋野未知)

 

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