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【プロ野球】

減灯でも東京ドーム、問題なし 巨人が51日ぶりに本拠地練習

2011年4月24日 紙面から

 巨人は23日、午後1時から約3時間半、久々に東京ドームを使って全体練習を行った。東日本大震災による福島原発事故の影響で、3月3日のオープン戦(西武戦)を最後に使用を控えており、実に51日ぶりの本拠地“回帰”となった。電力消費量を抑えるため、通常時より照度を落とした中で打撃や守備の練習を敢行したが、思いのほか明るく、プレーに支障がないことが確認された。

 練習開始時に使われたのは全照明のおよそ半分だけ。それでも暗さは感じられない。外野手は高く上がった打球も難なく捕球した。段階的に照度を上げ、フリー打撃を行う際には全照明の4分の3を使用したが、4分の1が消えていても、打者は快音を連発した。

 東京ドームでの今季初公式戦・対阪神3連戦(5月3〜5日)でも、4分の1ほどの照明を落として試合をする見込みで、原監督は「今日に関しては全く支障がない」、小笠原も「特に(問題は)ない。決まった中でやるだけ」と意に介していないようだった。

 これから夏場に向けてエアコン使用などで消費電力が上がるのを見越し、東京ドームは5月11日に自家発電機1台を設置。6月中旬、同下旬にも1台ずつを導入し、計3台の稼働で、想定される最大消費電力6000キロワットの3分の1を賄うとしている。

 巨人は東京ドーム外周の消灯などで試合開催中の消費電力量を約40%減らす目標を既に発表しており、原沢敦球団副代表はこの日の“実験”を終えて「その数字はクリアできるのではないかと思っている」と自信を示した。 (永山陽平)

 

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