中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

小久保が復帰後即サヨナラ打 ソフトB、単独首位に

2011年4月24日 紙面から

◆ソフトバンク5x−4ロッテ

 追い風に乗った白球が青空と重なった。前進守備の中堅・清田はもう追いつけない。13年ぶりとなった鹿児島での一戦。復帰したばかりの小久保が、歓喜の輪の主役になった。今季初安打が、いきなり自身10度目のサヨナラ打。「何か夢を見ているみたいです。思い出深いヒットになりました」。お立ち台で上気した顔をほころばせると、地響きのような大歓声が鴨池球場を包んだ。

 「持ってる男? 確かに持っとるなあ。なかったはずの打席やったからね。それにしても今年はいろいろあるね」。馬原が2点差を追いつかれた直後の9回2死一、二塁。「想定外」の5打席目だった。「そこまで4打数無安打やったけど、自分で決めるという強い気持ちで打席に立った」。ロサが投じた内角低めの148キロ直球を、迷いなく振り抜いた。

 守備も難なくこなしたが、右手親指の骨折は完治していない。痛みも残る。それでも主将としての責任感から、最短10日間での復帰を目指した。早期回復のために試みたのが激痛を伴う患部へのはり治療。「骨折箇所の周りに打つと炎症を取る効果があると聞いたんでね。でも死球よりも痛い。大声で叫んでしまうわ」。苦痛に耐えながら練習後に連日通い、スピード復帰につなげた。

 ダブルの偉業に向けた再スタートを切った。王手をかけている通算400本塁打はお預けとなったが、通算2000安打に向けては1安打を積み上げ、残り129安打。主将のバットの快音は金字塔へのカウントダウンでもある。

 今季初の3連勝で貯金3。上げ潮ムードの秋山ホークスを自らのバットでさらに加速させる。  (大窪正一)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ