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【プロ野球】

ルイーズがサヨナラ弾 楽天、連敗を「3」で止める

2011年4月24日 紙面から

◆楽天4x―3日本ハム

 ベンチが歓喜に沸く。スタンドも歓喜に沸く。うれしさのあまり、闘将も思わずルイーズ担当の荒木通訳の頭をはたきまくった。不振の大砲が、星野監督に楽天の指揮官就任後初のサヨナラ勝ちを特大アーチでプレゼントした。

 「あそこまでいくとは思わなかったけど、行ってほっとした。外国人はパワーがあるな」と指揮官。3−3の9回先頭、ここまで24打席連続で安打のなかったルイーズが日本ハム3番手谷元の6球目、甘く入ったスライダーをとらえ、左中間席に推定飛距離120メートルの1号サヨナラ弾をたたき込んだ。

 負ければ4連敗、今季初の借金生活に突入するところ。対戦した日本ハムの連勝を5で止めることもでき、「調子のいいチーム(の連勝)をストップすることができ、うちも(連敗を)ストップすることができた。これは大きいね」と満面の笑みを浮かべた。

 その一方で、殊勲の一発を放ったルイーズだけは浮かない顔だった。本塁で出迎えたナインにもみくちゃにされても笑顔は一切見せなかった。

 「心の中ではうれしかったんだけど、明日の試合のことを考えてしまって。今年はスロースタートだから」。この打席直前までの打率は0割7分1厘。不振からここまで計3試合でスタメンを外される憂き目にも遭った。この日はストッキングをひざ下まで上げるクラシックスタイルで試合途中まで臨むなど気分転換を図り、ようやく価値ある一発につなげた。

 チームが直近の目標に掲げるのが29日に本拠地Kスタ宮城で行われる地元開幕戦(対オリックス)に勝率5割以上で戻ってくること。「貯金して仙台に帰りたいから」と星野監督も自分に言い聞かせるように何度もうなずいた。

 東日本大震災で被災した東北の人々を少しでも勇気づけたい。そのためにも諦めない姿勢をグラウンドで見せる。 (鶴田真也)

 

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