【『僕たち、プロレスの味方です』発売記念インタビュー】「お笑いとプロレスは似ている」 ユリオカ超特Q、プロレス愛が止まらないっ!
2010年12月24日11時20分
提供:日刊サイゾー
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11月17日、ユリオカ超特Qとケンドーコバヤシの共著『僕たち、プロレスの味方です』(双葉社)が発売された。この本では、プロレスをこよなく愛する2人が、自分とプロレスの関わりからプロレス復興のための秘策まで、真剣に語り合っている。
プロレス人気が低迷している昨今、あえてこのような本を出して彼らが伝えたかったことは何なのか? 著者の1人であるユリオカ超特Qに聞いてみた。
――この本を出そうと思ったきっかけは?
ユリオカ この本の編集者もそうなんですけど、30代以上の男性の中では、プロレスに思い入れがある人ってわりと多いんですよ。でも、今の若い人の間ではプロレス人気が下がったどころか、ほとんどないような状態じゃないですか。それを何とかしたいなあと思ったんです。
――対談のパートナーとしてケンドーコバヤシさんを選んだ理由は?
ユリオカ それはもちろん、プロレスが好きだからっていうのもあるんですけど、ケンコバ君って、マニアックなものをメジャーに見せる才能があるじゃないですか。そこがプロレスの魅力を紹介するための人材としてふさわしいんじゃないかと思ったんですね。
――この本では、ユリオカさんとケンコバさんがプロレス一筋に歩んできた半生についても、こと細かに記されていますね。
ユリオカ ケンコバ君って、自分のことを聞かれると、いつもウソをついたり、スカしてみせたりするじゃないですか。でも、この本ではいちばん真実に近いことが書かれていると思いますね。さすがの彼も、プロレスにウソはつけないってことでしょう。
――プロレスファンにもいろんな種類の人がいると思うんですが、ユリオカさんとケンコバさんはそれぞれどういうタイプですか?
ユリオカ 僕は、メジャーからマイナー、女子プロまで、全部楽しめるタイプなんですよ。プロレスって、普通に見ればバカバカしいようなこともあるんですけど、それさえも否定しないで楽しめる、っていう感覚はあります。
その点、ケンコバ君も僕と近いところはありますね。昔、「レスラーでは誰が好きなの? どこの団体が好きなの?」って聞いたことがあるんです。そうしたら、「僕は......ダメなんですよね、全部好きなんです」って言われて。この「ダメなんですよ」っていうのが、本物のプロレスファンっていう感じがするんですよ。彼の場合、女子選手を性の対象としても見ていますからね(笑)。そういう意味でも真のプロレスファンじゃないかと思います。
――ケンコバさんには「プロレスとお笑いは似ている」という持論があるそうですね。
ユリオカ 僕もそう思いますよ。ツッコミは受けで、ボケは攻撃だと。プロレスではガンと殴られても、我慢したり少しよろけたりするだけだったら、お客さんは大したことないって思うじゃないですか。でも、それで勢いよくあっという間に倒れたら、「すごいのが入ったな」ということになる。お笑いでも、ボケが弱くてもツッコミで補強して笑いにする、っていうことはある。そういうところは似てますね。
――ユリオカさんは、数多くいるレスラーの中でも、藤波辰爾さんを最も敬愛しているそうですね。彼の魅力を一言で言うとどういうところなんでしょうか?
ユリオカ レスラーとして自己主張が強すぎない、品がある、っていうところですかね。藤波さんは、誰と戦っても相手のいいところを引き出せるんですよ。プロレス界で名勝負と言われるものはたくさんありますけど、それに絡んでいる率が最も高い人じゃないですかね。受けの才能、試合を組み立てる才能は猪木さん以上だと思います。
――ひょっとすると、ユリオカさんの芸風も藤波さんに似ているところがあるのでは、という気もしますね。
ユリオカ ええ、確実に何らかの影響は受けてますね。僕の漫談も、どちらかというとツッコミ漫談なんで。笑えるようなものをどこかで見つけてきて、それを一回説明してからツッコむ、っていうところがある。そういう部分は、相手の技を受けて仕留める、っていう藤波さんのスタイルとほぼ一体化していますよね。......いや、すいません、言いすぎました(笑)。
――だからこそ、鳥居みゆきさん、エスパー伊東さんといった「絡みづらい人」を相手にするのも得意なんですね。
ユリオカ いや、この本を書いているときにはそうかなと思ったんですけど、あとになって考えたら間違いでした。他の人は大丈夫ですけど、鳥居さんだけは絡みづらいです(笑)。吉本の芸人さんって、プライベートでもお互いに仲が良くて、相手が舞台でスベってもそれをフォローしてくれるっていうところがあるじゃないですか。でも、鳥居さんは違うんです。仲がいいからって甘えようとすると、ピシャッと「全然関係ないです」っていう態度をとる。それで何度か大ヤケドしましたから(笑)。ものすごくあまのじゃくなんですよね。
――ユリオカさんと言えば、藤波さんのものまねが有名ですが、来年の『R-1ぐらんぷり』で決勝に進んだら藤波ネタをやる、とこの本で宣言されていますね。
ユリオカ そうですね。今度の『R-1』って、決勝が勝ち抜き戦なので、ネタが3本必要になるんですよ。だから、そこで最後の最後まで行ったら、藤波ネタをやりたいですね。それがハマる空気だったらいいかなと。逆に、それで自分を追い込む可能性もありますけどね(笑)。
――笑い飯さんの「チンポジ」みたいになるかもしれませんよね。
ユリオカ 「なぜだ!?」ってみんなに言われたりして(笑)。でも、それで伝説になるのもいいですよね。
――最後にお聞きします。この本を読んで新しくプロレスに興味を持った人は、まず何から入ればいいと思いますか?
ユリオカ 最初におすすめしたいのはテレビですね。地上波で夜中にやってますから、一度だまされたと思って、録画予約をしていただいて。それを1カ月我慢して見てほしいですね。そうすると入れ替わり立ち替わりいろんな人が出てくるので、その中から引っかかる人が見つかるんじゃないかと思います。
(取材・文=ラリー遠田/撮影=菊池一馬)
●ゆりおか・ちょうとっきゅう
1968年兵庫県生まれ。タイガーマスクに衝撃を受け、プロレスの虜に。立命館大学ではプロレス同好会(RWF)に入り、実況を担当した。大学卒業後、サラリーマンを経て大竹まことに弟子入り。芸人として活動する一方、みちのくプロレスの実況担当や、武藤全日本の「F-1タッグ」に出場するなどプロレスと深く関わる。愛してやまない藤波辰爾のものまねを最も得意とする。
●僕たち、プロレスの味方です
『アメトーーク!』(テレビ朝日系)などで熱烈なプロレス愛を吐露し続けるユリオカ超特Qとケンドー・コバヤシ。そんな2人が自身のプロレス者(もの)遍歴と、リングの闘いの魅力とプロレス復興について本気で語り合う一冊。ゲストにNOAHのKENTA選手を招いた特別鼎談も収録。
著・ユリオカ超特Q、ケンドーコバヤシ/双葉社/定価1,470円
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――この本を出そうと思ったきっかけは?
ユリオカ この本の編集者もそうなんですけど、30代以上の男性の中では、プロレスに思い入れがある人ってわりと多いんですよ。でも、今の若い人の間ではプロレス人気が下がったどころか、ほとんどないような状態じゃないですか。それを何とかしたいなあと思ったんです。
――対談のパートナーとしてケンドーコバヤシさんを選んだ理由は?
ユリオカ それはもちろん、プロレスが好きだからっていうのもあるんですけど、ケンコバ君って、マニアックなものをメジャーに見せる才能があるじゃないですか。そこがプロレスの魅力を紹介するための人材としてふさわしいんじゃないかと思ったんですね。
――この本では、ユリオカさんとケンコバさんがプロレス一筋に歩んできた半生についても、こと細かに記されていますね。
ユリオカ ケンコバ君って、自分のことを聞かれると、いつもウソをついたり、スカしてみせたりするじゃないですか。でも、この本ではいちばん真実に近いことが書かれていると思いますね。さすがの彼も、プロレスにウソはつけないってことでしょう。
――プロレスファンにもいろんな種類の人がいると思うんですが、ユリオカさんとケンコバさんはそれぞれどういうタイプですか?
ユリオカ 僕は、メジャーからマイナー、女子プロまで、全部楽しめるタイプなんですよ。プロレスって、普通に見ればバカバカしいようなこともあるんですけど、それさえも否定しないで楽しめる、っていう感覚はあります。
その点、ケンコバ君も僕と近いところはありますね。昔、「レスラーでは誰が好きなの? どこの団体が好きなの?」って聞いたことがあるんです。そうしたら、「僕は......ダメなんですよね、全部好きなんです」って言われて。この「ダメなんですよ」っていうのが、本物のプロレスファンっていう感じがするんですよ。彼の場合、女子選手を性の対象としても見ていますからね(笑)。そういう意味でも真のプロレスファンじゃないかと思います。
――ケンコバさんには「プロレスとお笑いは似ている」という持論があるそうですね。
ユリオカ 僕もそう思いますよ。ツッコミは受けで、ボケは攻撃だと。プロレスではガンと殴られても、我慢したり少しよろけたりするだけだったら、お客さんは大したことないって思うじゃないですか。でも、それで勢いよくあっという間に倒れたら、「すごいのが入ったな」ということになる。お笑いでも、ボケが弱くてもツッコミで補強して笑いにする、っていうことはある。そういうところは似てますね。
――ユリオカさんは、数多くいるレスラーの中でも、藤波辰爾さんを最も敬愛しているそうですね。彼の魅力を一言で言うとどういうところなんでしょうか?
ユリオカ レスラーとして自己主張が強すぎない、品がある、っていうところですかね。藤波さんは、誰と戦っても相手のいいところを引き出せるんですよ。プロレス界で名勝負と言われるものはたくさんありますけど、それに絡んでいる率が最も高い人じゃないですかね。受けの才能、試合を組み立てる才能は猪木さん以上だと思います。
――ひょっとすると、ユリオカさんの芸風も藤波さんに似ているところがあるのでは、という気もしますね。
ユリオカ ええ、確実に何らかの影響は受けてますね。僕の漫談も、どちらかというとツッコミ漫談なんで。笑えるようなものをどこかで見つけてきて、それを一回説明してからツッコむ、っていうところがある。そういう部分は、相手の技を受けて仕留める、っていう藤波さんのスタイルとほぼ一体化していますよね。......いや、すいません、言いすぎました(笑)。
――だからこそ、鳥居みゆきさん、エスパー伊東さんといった「絡みづらい人」を相手にするのも得意なんですね。
ユリオカ いや、この本を書いているときにはそうかなと思ったんですけど、あとになって考えたら間違いでした。他の人は大丈夫ですけど、鳥居さんだけは絡みづらいです(笑)。吉本の芸人さんって、プライベートでもお互いに仲が良くて、相手が舞台でスベってもそれをフォローしてくれるっていうところがあるじゃないですか。でも、鳥居さんは違うんです。仲がいいからって甘えようとすると、ピシャッと「全然関係ないです」っていう態度をとる。それで何度か大ヤケドしましたから(笑)。ものすごくあまのじゃくなんですよね。
――ユリオカさんと言えば、藤波さんのものまねが有名ですが、来年の『R-1ぐらんぷり』で決勝に進んだら藤波ネタをやる、とこの本で宣言されていますね。
ユリオカ そうですね。今度の『R-1』って、決勝が勝ち抜き戦なので、ネタが3本必要になるんですよ。だから、そこで最後の最後まで行ったら、藤波ネタをやりたいですね。それがハマる空気だったらいいかなと。逆に、それで自分を追い込む可能性もありますけどね(笑)。
――笑い飯さんの「チンポジ」みたいになるかもしれませんよね。
ユリオカ 「なぜだ!?」ってみんなに言われたりして(笑)。でも、それで伝説になるのもいいですよね。
――最後にお聞きします。この本を読んで新しくプロレスに興味を持った人は、まず何から入ればいいと思いますか?
ユリオカ 最初におすすめしたいのはテレビですね。地上波で夜中にやってますから、一度だまされたと思って、録画予約をしていただいて。それを1カ月我慢して見てほしいですね。そうすると入れ替わり立ち替わりいろんな人が出てくるので、その中から引っかかる人が見つかるんじゃないかと思います。
(取材・文=ラリー遠田/撮影=菊池一馬)
●ゆりおか・ちょうとっきゅう
1968年兵庫県生まれ。タイガーマスクに衝撃を受け、プロレスの虜に。立命館大学ではプロレス同好会(RWF)に入り、実況を担当した。大学卒業後、サラリーマンを経て大竹まことに弟子入り。芸人として活動する一方、みちのくプロレスの実況担当や、武藤全日本の「F-1タッグ」に出場するなどプロレスと深く関わる。愛してやまない藤波辰爾のものまねを最も得意とする。
●僕たち、プロレスの味方です
『アメトーーク!』(テレビ朝日系)などで熱烈なプロレス愛を吐露し続けるユリオカ超特Qとケンドー・コバヤシ。そんな2人が自身のプロレス者(もの)遍歴と、リングの闘いの魅力とプロレス復興について本気で語り合う一冊。ゲストにNOAHのKENTA選手を招いた特別鼎談も収録。
著・ユリオカ超特Q、ケンドーコバヤシ/双葉社/定価1,470円
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