金本、世界の渡辺謙と「鉄人」トーク

 俳優の渡辺謙(右)と話す金本=甲子園室内練習場(撮影・峰大二郎)
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 俳優の渡辺謙(右)と話す金本=甲子園室内練習場(撮影・峰大二郎)

 右肩棘(きょく)上筋断裂から完全復活を目指す阪神・金本知憲外野手(43)が23日、ハリウッド俳優で虎党の渡辺謙(51)から激励を受けた。

 世界の謙さんが、アニキの肩に手を回した。

 「肩の具合はどう?まだ寒いから、無理をしないようにね」

 雨音響く甲子園の室内練習場。キャッチボールを終え、グラウンドの片隅で汗をぬぐう金本の耳元で無類のオーラが漂った。約2分半。再会を喜んだ謙さんもアニキも終始、笑顔、笑顔だ。

 金本は前夜の横浜戦で先発を外れ、広島時代の98年以来、13年ぶりに公式戦を欠場した。同試合を観戦していた謙さんは、鉄人不在のグラウンドをどう見ていたのか。

 「フルイニング出場が止まったときもそうだったけど、ある程度年齢を重ねると、コンディションとのせめぎ合いみたいなところもある。今回のこと(連続試合出場ストップ)で選手生命が延びたと言えるかもしれない。彼は本当にチームとして必要とされているし、長いシーズン、必ず彼の力が必要になるときがくると思う」

 謙さんは昨季も2度、金本を激励している。フルイニング出場の世界記録が止まった4月に甲子園を訪れ「選手生命が5年、10年延びるんじゃない?」と鼓舞。8月には神宮を訪れ、前カード広島戦の満塁弾を「格好良かった」と祝福した。

 この日は自ら球場前に立ち、被災地復興の募金活動を行う予定だったが、横浜戦が雨天中止となり断念。故郷新潟も中越地震で被災経験を持つ。今後も東北地方に足を運ぶなど、支援活動に力を注いでいくという。

 かつて自身も重病を克服し、第一線に復活した。「彼とチームにとって一番いい方法を探せばいいと思う」。謙さんは金本の底力を信じている。

(2011年4月23日)

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