戸田で早慶レガッタ、早大が連勝　震災で隅田川から移す

　東日本大震災の影響で会場を東京・隅田川から移した伝統のボートレース、第８０回早慶レガッタは２３日、埼玉県の戸田漕艇場で行われ、メーンの対校エイト（２０００メートル）は早大が６分８秒０８で慶大に１艇身強の差をつけ、２年連続で勝利を収めた。通算成績は早大の４４勝３５敗、同着１。

　１９０５年に第１回大会が開かれた早慶レガッタは、水質汚染などのため他会場で行われた時期もあるが、７８年から舞台を隅田川に固定して春の風物詩となっていた。早大の本多敏裕主将は「隅田川で早朝に極秘練習をしていたが、会場に関係なく、速くこぐのがボートマン精神」と話した。

　今大会は震災で業務の増えた隅田川沿いの区や消防などへの負担を避けるため、会場を変更し、開催日も６日遅らせた。