BLT ボーイズラブトラブル (東里桐子)

BLT (Dariaコミックス)BLT (Dariaコミックス)
(2009/10/22)
東里 桐子

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BL出版業界が舞台というところが面白そうだったので、読んでみました。今回は、少し辛口です・・・。

★★★☆☆

【あらすじ】
男だらけの編プロ・WPP社長兼編集長の堂島は、昔馴染みで大手出版社BL雑誌 編集長の如月に、下請けでBL雑誌創刊を依頼される。BLの『び』の字も知らない男たちで無事発刊出来るのか!? そんな中、堂島は同じマンションに住む美貌の新人漫画家・三鷹(♂)に声を掛ける。BLを馬鹿にする三鷹を、無理矢理身体でねじ伏せ、 言うことを聞かせる堂島だが・・・!?


編集プロダクション社長(29)×新人漫画家(?)。6話+描き下ろし。

6話構成で、毎回エッチがあります。それに拘りすぎて、話が破綻しているように思いました。

大手出版社からの依頼で、実体験に基づいたBL雑誌の発行をすることになったWPP。総勢4人の男所帯で、創刊準備に入ることになりました。
そして、社長の堂島は、自分と同じマンションに暮らす、新人漫画家・三鷹に目をつけます。

このお話の中で、一番無理があるのはこの第1話、堂島と三鷹の出会いです。堂島は、三鷹に漫画の執筆の依頼をします。しかし、三鷹の漫画を読んだこともなく、同じマンションに漫画家が住んでいるらしい・・・という近所の噂だけで会いにいくのです。そして、三鷹の原稿を見せてもらうこともなく、いきなり仕事の依頼をします。大事な創刊雑誌の執筆依頼にありえませんね。そして、「BLなんて・・・」と三鷹が断ったとたん、激昂していきなりレイプです(笑) 普通は、ここで読者がついていけないと思います。

6話ありますので、6回二人のエッチがありますが、すべてレイプです。
これでどうして最後に両想いになったのか、とても不思議です。BLでは、最初がレイプというのは少なくないですが、それでもたび重なるうちに情を通じ合わせるセックスになっていきます。でも、この二人は、甘い情交は結局一度もないままでした。

三鷹は、マイナー誌に年2、3本、ファンタジー漫画が掲載される程度の、あまり売れているとはいえない新人漫画家です。絵が上手く、設定や着眼点はいいのですが、読者に共感を呼ぶような感情が伴っていない・・・と担当者に言われてきました。三鷹のBL漫画もプロットは通るのですが、ネームの段階で、同じ理由で、堂島に駄目だしをされてしまいます。

ですが、この漫画も、同じように感情面が足りないです。堂島の言動が理解不能です。もう「堂島のキャラだから」ではすまないレベルだと思いました。堂島が何かにかこつけては三鷹を犯すのは、気づかないままに三鷹に惚れたからだといっても、毎回エッチを入れるための読者サービスにしか見えません。6回を3回にしてもいいから、1回くらい甘々なエッチを読みたいというのが大方の読者ではないでしょうか。BLで、最後まで一度も情を交わし合ったエッチがないというのは致命的だと思うのですが。

毎回エロを入れろという編集上の縛りがあったのか、毎回入れるのがこの漫画家さんのポリシーなのかわかりませんが、正直同じようなレイプシーンを6回も読みたくないです(笑) 本当に毎回同じなので。毎回エッチするにしても、除々に二人の気持に変化が感じとれるものでないと、最後に両想いだといわれてもピンときません。

BL業界ものとしての内幕部分は興味深かったです。材料は面白いので、料理のしようによっては美味しくなったでしょうから、勿体ないなと思いました。
かなり辛口になりましたが、絵はベテランさんらしくこなれた絵です。私は、漫画はストーリーが良くても絵が苦手だと読めない人なので、そういう面では読みやすかったです。
かなり辛口なのに★3なのは絵は綺麗だったから(笑) それに話のテンポ自体はいいので、細かいことを気にしなければ楽しめるかもしれません。

ちょっと期待してたので、厳しい感想になってしまいました・・・。

2009/11/10 09:33 | その他のタ行の漫画家COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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