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特発性両側性感音難聴のため、舞台出演を見合わせている歌舞伎俳優・中村勘三郎(55)が23日、長男・中村勘太郎(29)と女優・前田愛(27)夫妻の間に誕生した長男・七緒八(なおや)ちゃん(生後2カ月)の東京・浅草神社でのお宮参りに出席した。勘三郎が公に姿を見せたのは1月に体調不良を公表して以来、初めて。関係者の話で、昨年12月以来となる舞台復帰は7月になることが分かった。
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2月に誕生したばかりの初孫に目尻を下げた。大粒の雨が降るあいにくの天候となったが、勘三郎は、勘太郎夫妻や好江夫人、次男の七之助らとともに現れた。自身の復帰会見までは人前に出る予定はなかったが、いとしい七緒八ちゃんのお宮参りとあって、居ても立ってもいられなかったようだ。
体調について尋ねられると「ありがとうございます。耳がまだちょっと…」と言いながらも笑顔を見せた。参拝を済ませ、外のどしゃぶりの雨を見ながら、「雨降って地固まる、だな」と軽口が出るなど、病み上がりとは思えない様子だった。
復帰への青写真もできつつある。6月下旬に復帰会見を開き、7月に単発的な形で舞台に立つ予定で、徐々に本格復帰を目指すという。もちろん、活力源は七緒八ちゃんだ。「よく泣いて、よく食べて、元気いっぱいです」と初披露した愛息に目を細めた勘太郎は、勘三郎の“おじいちゃん”ぶりについて「父はいつもデレデレです。(七緒八ちゃんの)口にキスしたがるんですが、それだけは止めてます。僕らもしたことないので」と溺愛ぶりを明かした。
耳の病で今年2月の舞台を降板、昨年12月以降、舞台から遠ざかっている勘三郎。体力の回復は急務だが、事務所関係者によれば、もっぱらゴルフで体力強化に努めているという。先日のラウンドでは、好スコアを出したといい、ファン待望の復帰へ向けて順調なようだ。
(デイリースポーツ提供)
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