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 巨人対横浜戦で始球式をする田中好子さん=08年7月13日東京ドーム

 巨人対横浜戦で始球式をする田中好子さん=08年7月13日東京ドーム

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 乳がんのため、21日に55歳で亡くなった女優の故田中好子さんが亡くなる直前に「私は日本のみなさんに愛していただいたから、盛大に送り出してほしい」と言い残していたことが22日、分かった。祭壇は、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した「楢山節考」以降、故今村昌平監督の美術監督を務めているスタッフがアイデアを出して作り上げている。

  ◇  ◇

 スーちゃんの愛称で親しまれた田中さんは、愛してくれた大勢のファンに見送られ、天に召される。

 乳がんが見つかったのは結婚翌年の1992年。亡くなるまでがんであることを公表せず、病を隠し、大好きな女優業に没頭してきた。関係者によると、がんとの約20年に及ぶ闘いの中で、自らの最期について「私は日本のみなさんに愛していただいた。だから最期は(ひっそりではなく)みなさんに送ってほしい」という意向を家族に明かしていた。

 密葬や、関係者による葬儀・告別式ではなく、ファンも一緒に参列できる“お別れの会”のようなものを望んでいたもよう。

 会場ではキャンディーズ時代の曲や映像、映画などの出演作、写真などが飾られ、旅立つ田中さんをあたたかい雰囲気で見守ることになりそうだ。

 通夜、葬儀・告別式が営まれるのは東京・港区の青山葬儀所。09年5月には忌野清志郎さんの“ロック葬”が営まれ、ファン4万2千人が参列。07年6月にはZARDの坂井泉水さんの音楽葬が営まれて4万人が集まるなど、多くのファンが最後のお別れに訪れることが可能な場所でもある。

 祭壇を手掛けるのは、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した「楢山節考」以降、故今村昌平監督の美術監督を務めているスタッフになることも濃厚という。

 田中さんは今村監督の「黒い雨」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、高い評価を得、女優人生に大きな影響を与えた作品でもあった。最後の“舞台”に、尊敬する今村監督の、映画の魂が注がれることになる。

(デイリースポーツ提供)

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