経済・IT【東日本大震災】サントリー、海外含めビール代替生産を検討 2011.4.22 09:02

  • [PR]

[経済・IT]ニュース

  • メッセ
  • 印刷

【東日本大震災】
サントリー、海外含めビール代替生産を検討 

2011.4.22 09:02
インタビューに応じるサントリーホールディングスの佐治信忠社長

クリックして拡大する

インタビューに応じるサントリーホールディングスの佐治信忠社長

 東日本大震災による工場停止などの影響でビールの生産量が低下し、一部ブランドの販売が休止され始めているなか、サントリーホールディングスの佐治信忠社長は21日、主力ブランドの生産量確保に向け、海外を含む別のビール工場で代替生産の検討に入ったことを明らかにした。

 佐治社長は大阪市内で産経新聞などの質問に答えた。同社は大手ビール会社の中では唯一、東北地方に工場がなく、直接被災した工場はなかったが、原材料やパッケージの調達が難しくなり「4月はビールが足らなかった」と打ち明けた。

 夏場に向けては、東京電力の発電能力不足も影響。震災後、主力の高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」と「金麦」を中心に生産している武蔵野ビール工場(東京都府中市)では今後、電力使用制限が予定されるため、対策が求められている。

 佐治社長は「電気を止められるのはかなわん。京都ビール工場(京都府長岡京市)での代替生産はもちろん、(中国向けビールを生産している)中国の工場でも日本向けのビールをつくったり、(現在は工場を置いていない)韓国で生産したりするようなことも含めて、新しいことを考えなアカン」と話し、海外拠点での代替生産も示唆した。

 一部ブランドの販売休止は、サントリーなどにも及んでいるが、キリンビールは「キリン クラシックラガー」や「淡麗ダブル」などの販売休止に追い込まれた。被災した仙台工場(仙台市)が9月ごろまで操業停止を余儀なくされるのに加え、缶資材の供給が不足しているためだ。東電管内の電力不足の影響が大きくなれば、他社のブランドの販売休止が広がる事態もありそうだ。

このニュースの写真

インタビューに応じるサントリーホールディングスの佐治信忠社長

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital