善悪もって知らず(1)
善悪もって知らずーたしか、一休禅師の言葉だった。
「何が善で、何が悪か、私は判断できない・・・」
あの一休さんともあろう明晰な人が「知らない」とは・・・
そういえば、聖書の神の言葉にある「裁くな。一切裁くな。」「許せ、7回の70倍、許せ」
この世のことは全て、人間の狭い度量では測りきれない。
善意でしたことが、反対の結果を生むこともあれば、悪意でしかけたことでさえ、よい結果に至る場合もある。
昨年の選挙のとき、民主党が政権をとれば、大変なことになる!焦燥感から”ねずきちさん”と「日本の心をつたえる会」を立ち上げることになった。
今から、思えば、自分自身の立ち位置も、役割も、よくわからないのだけれど、あのときは、彼と一緒にがんばろうと決心していた。
そして、念力(働かせたことのない人には、たぶんわからない見えない大きな力)を、思う存分働かせた。9月中に会員1000名!これを実現するために、自分のもつ「見えない能力」を、最大のボルテージまで高めた。
だから、あのころを知る人は、かぐやひめが発起人で、ねずきちさんを巻き込んだように見えるらしい。無理もないが、そうではなかった。
タイムスケジュールも、会のHPも、全部ねずきち氏が、決めた。もちろん日本の心をつたえる会(日心会)の命名も。・・・姓名判断で、とても字画がよいから、この名前で行きます。と言われた。
それでも「いつ、発表しましょう」など、少しは意見も聞いてもらえた。
まさか?と、思いながらも、相棒にしてもらっているつもりで、責任を感じてもいたし、次々、予定をたて、実践していき大風呂敷を広げる彼に惚れこんでいた。
でも、10月の終わりごろになると、「違和感」を感じ始めた。
「なんか、ちがう」何がどう違うのか・・・わからない。
もしも、言葉に出すなら「ねずきちさんが、それまで私が思っていた人と違う」。誰かが、彼の傍にいる。そういう感覚。
ブログから、飛び出してリアルで動き出したのだから、ねずきちさんのそばにだれがいても、あたりまえ、たくさんいて、あたりまえ。けど、なにか、違う。
11月になると「何が違うのか」わかった。
組織論。日心会の組織論。自由で平等・・・みんな仲良く。正々堂々と発言して「この指とまれで提案し、好きなもの同志で活動しましょう」
この提案に出会ったとき「ちがう!」と思った。
「自由・平等・なかよしこよし」これは「左翼志向」必ず「破綻する」人間関係だ。
この路線で行くと、場は弱肉強食になる。大きな声の人だけが発言し、小さな声は圧殺される。成文化された規則がないから、ジャングル同然になる。力のあるものが、無資格で幅をきかす。
目的に向かって粛々と前進する団体にはなれない。
「ちがう!」とうとう、12月も半ばをすぎて、ようやく異を唱えた。
規約をもう一度整備し直し「支部と本部の関係を明記し、責任範囲を限定しなければ”支部”は、身動きできない。動けない支部なら作っても無駄。無駄なものをつくると、必ず弊害となる。ゆるゆるのフラットな構造に私は賛成できない。
支部をつくるなら、支部の経費が発生する。それを、どこから工面するのか?
支部長をつくるなら、支部の範囲を規定しなければ整合性がとれない。全国をいくつかのブロックにわけ、その傘下にいくつかの支部を置き、統合するには、フラットな群れではかなわない。
個人会員の意見要望を3ステップで、本部に吸い上げ、答えをバックできるのでなければ、組織とはいえない。
そとから見たら、存在するように見えるが、実態のないただの群れ・・・それでは実効性のある組織とは言えない。
合理的な構造を組み上げなければ、必ず思いは滞り、いろいろな問題が発生する。しかも、発生した問題を解決する仕組みと機能がない。
あくまで、組織はピラミッド型にするべきだ」
そういう私への答えはこうだった。
「幹部4人のうち、あなた一人だけが反対しているのです」
私の問題提起への説明や、返答はなかった。私の心配も不安もなにひとつ解決されなかった。
ざっと、見とおしても複数の不安があった。
動きだすと、こういうものは倍増していくものだ。
ところが、先手を打って解決しようという「心根」がない。
「正しいことをしようとしているのだから、いいじゃないか」
ああ、本当に正しいことをしようとしているのなら、何の心配もないように、十分すぎるほど、考え、十分すぎるほど、シュミレーションして、
これから入って来てくれる会員さんを、絶対に迷わせないよう、混乱させないよう配慮するのが、それが「正しいことをしようとしている者の姿なんだ」
ちがう・ちがう。ちがう。
違う!
正しいことをしようとしているのだから、細かいことは後回しでいいじゃないか?
それを不誠実っていうんだ!!!!
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かぐやひめ様
自分は善の為に行動したとしても、相手にとっては悪の結果となる事はありますね。
仕事でも家庭でも人と人の関係は、楽しくもあり煩わしくもあり、奥が深いものですね。
2010/6/4(金) 午後 5:43 [ 中西 ]
よかれ!と思ってしたことが裏目に出たり、なにげないことで、他を傷つけたり・・・だいたい、運勢の落ちているときにそう言うことが多いように思います。
調子づいているときは、あっと思うことでもよい目が出たりします。奥が深いですね。
2010/6/4(金) 午後 8:09 [ かぐやひめ ]