[週刊BCN 2003年09月08日付 Vol.1005 掲載]
アクセンチュア 先端技術グループ セキュリティ担当マネジャー 武田圭史
第一線で腕を振るう、異色の経験を武器に
- 取材・文/木村剛士 写真/清水丈司
プロフィール
(たけだ けいじ)1970年生まれ。92年、防衛大学校理工学専攻電気工学教室卒業。92年、防衛庁航空自衛隊入隊。航空警戒管制組織および新レーダーシステムの運用や、庁内の情報システムの企画・開発などに従事。この間にセキュリティ対策も担当する。01年、慶応義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程修了。02年、アクセンチュア入社。著書に、「ネットワーク侵入検知」、「ネットワーク侵入解析ガイド」(監修)などがある。
入社して1年足らず。だが、大手通信キャリアや中央官庁のセキュリティコンサルティングなど、アクセンチュアのセキュリティビジネスを第一線で仕切る。元は自衛隊員という一風変わった経歴の持ち主。専攻の電気工学はもちろん、「極限状態での自衛隊訓練も経験した」。“普通”を嫌い、好奇心と向上心を大切に、ただチャレンジし続けた勢いそのままに、自衛隊に入隊。
航空警戒管制組織やレーダーシステムの運用を手がけ、日本の空を最先端技術で監視し続けた。
90年代後半、防衛庁内の情報システム全般の企画・開発を任されたことが、「セキュリティの重要性を認識した」きっかけになった。足りない知識を補うために、大学にも再び通い始めた。「当時はまだ、セキュリティに着目する人間など皆無。必要性を訴えても懐疑的な目が大半だった」。「身につけた知識や技術を、庁内では生かし切れない歯痒さを徐々に感じ始めた」のもこの頃からだった。
自分のキャリアを存分に発揮できる場所へ。民間企業にフィールドを移すことにためらいはなかった。セキュリティは、何も起きないようにするためのサービス。投資対効果が見えにくい。だからこそ、「根気よく話す。重要性を分かってもらえるまで、とにかく説明する」。柔らかな雰囲気とは裏腹に、時折熱く語る表情に、一貫して自分を高めてきたゆえの強さがある。
航空警戒管制組織やレーダーシステムの運用を手がけ、日本の空を最先端技術で監視し続けた。
90年代後半、防衛庁内の情報システム全般の企画・開発を任されたことが、「セキュリティの重要性を認識した」きっかけになった。足りない知識を補うために、大学にも再び通い始めた。「当時はまだ、セキュリティに着目する人間など皆無。必要性を訴えても懐疑的な目が大半だった」。「身につけた知識や技術を、庁内では生かし切れない歯痒さを徐々に感じ始めた」のもこの頃からだった。
自分のキャリアを存分に発揮できる場所へ。民間企業にフィールドを移すことにためらいはなかった。セキュリティは、何も起きないようにするためのサービス。投資対効果が見えにくい。だからこそ、「根気よく話す。重要性を分かってもらえるまで、とにかく説明する」。柔らかな雰囲気とは裏腹に、時折熱く語る表情に、一貫して自分を高めてきたゆえの強さがある。
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