« 原発「増やす」「現状程度」で56% | トップページ

中国が喉から手が出るほど欲しがる「意図されない秩序」

中国首相が講話「誠意の欠落、道徳低下が深刻な状態」

 17日の新華社電によると、中国の温家宝首相は14日、国務院(政府)参事らとの座談会で講話を発表し、中国の粉ミルク汚染事件などを挙げ「誠意の欠落、道徳の低下が深刻なところまで来ている」と述べ、国民の道徳向上の重要性を訴えた。

 温首相は、急速に進む経済発展に比べ、道徳の文化が遅れているとの認識を示した上で「国民の素質の向上と道徳の力がなければ、決して真の強大な国にはなれない」と述べた。

 温首相は「法律に基づく統治と道徳を結合させ、政治、経済、文化、司法の体制改革を深めなければならない」と述べ、政治改革の必要性にも触れた。(共同)

私が道徳の重要性など言えた義理ではありませんが、道徳が地に落ちると、中国のような社会になります。食品一つとっても、たいへん恐ろしいことになっています。

中国政府が北京オリンピックのときに、身だしなみについて国民を教育していましたが、笑っちゃうような内容でしたよね。

西部先生が「保守すべきは意図されない秩序」とおっしゃっていましたが、普段は、意識せずに日本人が行っている秩序だった行為がいかに重要か。それは伝統と言うべきものです。私たちのおじいさんおばあさんが中国のような社会秩序の中で暮らしていれば、私たちは混沌の中で暮らさねばいけなかったでしょう。

昔、学校では、修身や道徳の時間を設け、精神性や価値観といったものを植え付けていました。しかし今では、多くの学校が、道徳の時間を持たないどころか、「価値観は人それぞれなんだ〜」とか言っちゃって、道徳の時間もなく、そもそも学校教育すら成り立たない状態にまで陥っています。

この道徳を柱とする、精神的活動が軽んじられている為に、今や日本にも混沌の時代がやってきました。外観上ではみな同じ人間の形はしていても、精神的活動いかんによっては、それは動物以下のおぞましい、醜い人間の姿となっているのです。

なんせ「生きてるだけで素晴らしい」とか言ってるアホが、たくさんいますでしょう。だったら牛や豚だって生かしておかねばならんじゃないですか。牛や豚は殺されて食べらるのが当然なんでしょうか。少なくとも、道徳とか価値、精神性について「わしゃシラン」という態度は、牛や豚と同次元に堕ちてしまうことになり、それを食す人間の義務を怠っていることになります。それで中国人を批判することができるのでしょうか。

だから私は、道徳について言えた義理ではないものの、道徳とか価値、精神性について追求する態度だけは崩さないつもりでいます。

もうそろそろここらで、道徳を重んじる生き方の、方向転換が必要な時が来たと思います。


「日本人たちは、キリスト教の諸地方の人々が決して持っていないと思われる特質を持っています。それは武士たちがいかに貧しくても、そして武士以外の人々がどれほど裕福であっても、大変貧しい武士は金持ちと同じように尊敬されています。」

フランシスコ・ザビエル


「私がどうしても滅びて欲しくない一つの民族がある。それは日本人だ。あれほど古い文明をそのまま今に伝えている民族は他にない。日本の近代における発展、それは大変目覚しいけれども、私にとってし不思議ではない。日本は太古から文明を積み重ねてきたからこそ、明治になって急速に欧米の文化を輸入しても発展したのだ。どの民族もこれだけの急な発展をするだけの資格はない。しかし、日本にはその資格がある。古くから文明を積み上げてきたからこそ資格があるのだ」
「彼らは貧しい。しかし高貴である」クローデルは、こうポツンと付け加えたそうである。

フランスの元駐日大使、ポール・クローデル

人気ブログランキングへ


« 原発「増やす」「現状程度」で56% | トップページ

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1174965/39727768

この記事へのトラックバック一覧です: 中国が喉から手が出るほど欲しがる「意図されない秩序」:

« 原発「増やす」「現状程度」で56% | トップページ