前回の【前編】に引き続き、思春期男子がモテるため&カッコいい自分を演出するためにやっていた、今思うと恥ずかしい行動列伝をお届けします。
恥ずかしさも一周すると、なんだか癒される不思議……。
■9:クールキャラを演じる
・無口キャラ。……友達がいなくなりました。
クールを装い、ただの根暗なやつ認定されて自滅する男子があまりにも多く、せつなくなってしまいました。
ほかにも「休み時間にニーチェを読んでるフリをし続けていた」、「昼休みはひとりMDを聞きながら屋上で昼寝をして、幼なじみの美少女が尋ねてくるのをひたすら待ち続けていた」など、思春期が作り上げたクールな自分世界に入り込むことで、リアルな学生生活に支障をきたす男子がたくさん!
■10:バレンタインでの自意識過剰行動
・去年のバレンタインは学校休んだな。で、翌日に学校の机に突っ伏して、「俺はお前らと違って忙しかったんだよ。昨夜も美人な彼女とチョメチョメして疲れてんだ」という設定してた。
思春期男子にとって、バレンタインは人生の最大の難所のひとつ。そこで他人の目を意識しすぎた余り、上記のような自分だけが納得するけど他人には意味不明な設定に逃げ込んだり、「早起きして一度学校に行って自分のゲタ箱にチョコを仕込んでからまた改めて登校する」といった自作自演行為に及んだりと、黒歴史製造デーだったようです。
■11:友達多いアピからのエア電話
・とにかく友達が多いのがカッコイイと思ってた。高校には友達少なかったので中学時代の友達が豊富だってことをわざわざ見せた。友達と帰ってるとき滅多にならない携帯を取り出して、「あっ、電話だ」「あーもしもし? あー今ダチといるんだわ。うん、またな」
とか独り言言った。「誰から?」って友達がいったら「アー厨房時代のダチだよ。遊びに誘われたけどだるい」とかほざいて唾はいて歩いてた(唾はくことがカッコイイと思ってた)。
更に携帯のメモリに友達が少ないので仮想上の名前を入れてた。山下猛とか大空共恵とか 高円寺麻美とか。それをチラチラ友達に見せてた。ちなみにその友人とは今連絡はとってない。
友達が多いというのは、思春期にステータスになりがちですよね。ですが、その憧れによってこんな悲劇を生み出すことが……。
友達が多いアピをするために、かかってこない電話に向かって悲しきエア電話演技をする男子の報告がいっぱい! ……が、以下のようなさらなる悲劇の連鎖が起こることがあるので要注意!
・友達いっぱいいる振りして携帯かけるふりしまくってるってのは基本中の基本だと思うけど、今日知り合いに「なんで加藤の携帯って通話中ランプ(携帯の端っこについてるLED)つかないの?」って聞かれた。
それに対する対処法として、
・そこで時報ですよ。俺は電話かけるフリするときはいつも時報にかけてLED光らせてる。一人芝居も随分うまくなった。
を実践している完ぺき主義者も。どうやら演技力も磨かれていくようです。
■12:漫画・アニメキャラに影響を受けた行動
・学校でデスノートのLを意識してた。携帯とかはつまむ様に持ち、弁当はフォークでそれもつまむ様にもってた。イスの座り方はもちろん足を曲げて座り、クラスメートが「お前なんでちゃんと座んないの?」って言われた時も「この座り方じゃないと推理力が70%ダウンするんですよ」って言ってた……。
「おまえ何推理してんだよw」とDQNの突っ込みでクラス中大爆笑。
女子編でもアニメキャラに影響されて自爆していた人が多発していましたが、それは男子も同じようです。特にデスノートのLは、きっとやらかしちゃった人が多いんだろうなと、映画版を観ながらそのことばかり気になっていたのを思い出します。また、『キャプテン翼』世代は、ほぼ100パーセント、体操服の袖を『日向小次郎まくり』していたようです。
■13:ミステリアスな雰囲気を醸し出す
・好きな子に誕生日を聞かれて、「誕生日っていっても本当の誕生日じゃない。便宜上決めただけさ……」などと意味深なことを言い、さみしそうに笑う、というのならやったことあるよ。
よく『ミステリアスな人はモテる』なんてことを言われますが、思春期でミステリアスを表現すると、こんな恥ずかしい設定になってしまうようで……。ほかにも「学校にわざと遅刻してみなの前で遅刻の理由を聞かれたとき、“空がどこまでも青かったので見とれていました”」と言い放ち、教室にいいようのない微妙な空気を作り上げた人なども。
■14:卒業文集等でポエマー
・俺は高校の卒業文集で「今はただ歌いたい」みたいなこと書いて思い出しただけで悶絶。
卒業文集で消すことのできない人生の汚点を作ってしまった人が、全国にどのくらいいるのでしょうか。でもその恥ずかしい卒業文集を世に出すにはいかぬと歯止めとなり、犯罪抑止に多少なりとも役立っているような気さえしますが。
また、卒業アルバム以外にも、mixiなどネットメディアでの自己紹介などで、とてもじゃないけど直視できないポエマーっぷりを発揮している人がたくさん。以下は代表的な中2病患者の例ですね。
【今一番欲しいもの】
強さと権力は持ってるからいらない藁
【最近ひそかに興味があること】
俺より強い奴はいるのかという疑問
【生まれ変わったら】
また俺でいたい
【世界平和に必要なのは】
平和なんて訪れないさ
【兎に角主張したい事】
かかってこいや
■15:殺し屋設定
・高校生の時に謎の組織に雇われた殺し屋を演じていた。常に黒い皮の手袋を着用、休み時間携帯を取り出し「この時間帯は電話しないでくださいっていったじゃないですか」「ええ、わかってます。今日中にヤるから大丈夫ですよ」「またですか? まぁ、金さえ払ってもらえば結構なんですがね。で、次は誰です?」とか一通り言った後、体を震わせながら「クックック……」と薄ら笑いを浮かべてた。それを聞いた女子が俺の行動に興味を持ったらしく、「ねぇねぇ、今誰と喋ってたの?」って聞いてきたから俺は思わず調子に乗って「言えないよ……言ったら君を消さなきゃならない」と言っておいた。相手は全く理解できなかったようで、ハァ?みたいな顔をしてた。
殺し屋設定やその類似設定を演じ続けることでモテようという、大人になった今考えると信じがたい妄想を実践して、壮大な黒歴史を作り上げてしまった男子も!! その男子たちが過去を振り返ったとき、「あのころを思い出すと笑えるなあ」と流すことができていればいいのですが、思い出すたび奇声をあげたくなる苦しみと戦っているのでは?と心配になります。
以上15パターンいかがでしたか? ここには出てこなかった黒歴史報告もお待ちしています。
女子編と合わせて読むと、より思春期の傷がよみがえってくるかもしれません。
男子も女子も、若い頃は同じように実は壮絶な自我と戦っていたんですね。その自我の出し方の違いを考えると、お互いについて一歩理解が深まるような気がします。
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※ 「女子にモテる」と思ってやってた恥ずかしい行動15パターン【前編】
(著:吉田奈美)