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「同じ問題繰り返されている」てんかん発作の事故で息子失った男性無念/横浜

2011年4月23日

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 「同じ問題が解決されず繰り返されている」

 2008年3月、横浜市鶴見区で、てんかんの発作で意識を失った男が運転するトラックにはねられ、長男の市立中学2年伊藤拓也君=当時(14)=を失った父親の真さん(47)は、無念さをにじませた。

 栃木県で小学生6人がはねられ死亡した事故。逮捕された柴田容疑者は、持病のてんかんの発作を抑える薬について「事故の前日夜、飲み忘れ、当日の朝に飲んだ」との供述をしている。また、同容疑者は運転免許取得や更新時に持病を申告していなかったという。

 拓也君をはねた運転手は、発作を抑える薬を前夜、そして事故のあった当日の朝も服用していなかった。免許更新時に「発作で意識をなくしたことはない」と届け出ていた。一連の経緯は、今回の事故と、ほぼ似ていた。

 「薬を飲み忘れると、どうなるのか。自覚が足りない。てんかん患者の多くが治療に向き合っている。重要な問題は、本人の責任感の薄さだと思う」

 このような事故を二度と起こさないために、できることは何か。考え続け、出た一つの答えは厳罰化だという。

 運転手には09年3月に禁錮2年8月の判決が言い渡され、実刑が確定したが、複雑な感情は消えてはいない。「(容疑者は)今回亡くなった6人の子どもたちとつながる、何千人もの人を傷つけた。その重さを、感じてほしい」


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