えーと、すっかり忘れかけていたのですけどね、
食品(特に葉物野菜)の放射線検査の件。
一度だけこのブログでも触れたことがあるんですけどね。
その時の状況を、改めて説明すると・・・
野菜の汚染が問題になり始めた当初、NHK出演時も含め、
東大病院の先生がしきりに、
・「
緊急時における食品の放射能測定マニュアル」に従って洗わずに測定している。
・だから洗うともっと値は低くなる。
と主張されていたんですよ。
Twitterでも洗っていないと発信されていたんですよ。
ところがですね、
茨城県知事が会見で、「洗って測定している」と発言したワケですよ。
それで先生に、「茨城県知事が洗ってると言ってますよ」と(確か2回も)返信ツイートしたんですよね。
その後先生が「洗ってから測定しているようです」と発言して、TVにも出なくなって、
先生のお顔を見なくなってしまったので、この話もすっかり忘れていたんですけどね・・・。(爆
今日、思い出したように、「
緊急時における食品の放射能測定マニュアル」を見てみるとですね、
確かに10ページ目に、「試料の前処理法(葉菜等については試料相互間の汚染を防止するため 水洗いはしない)」と
注意書きがあるんですね。
先生が最初に言っていた根拠は多分これですね。
そこで、
3月17日に出された厚生労働省の指示を見てみると・・・
「
緊急時における食品の放射能測定マニュアル」を参照し、実施すること。
とあるんですよ。
つまり、「洗わずに測定して、緊急時の基準値以下の物に限定しろ」と言っていたわけですね。
ところがですよ。
翌3月18日にですね、「洗って測定しなさい」との指示が出されているんですよ。
しかも、
基準値は変えずにですよ!
アハハハ、普通、試料の前処理が変われば、基準値も変らないとおかしいよねwww!
だって、洗わないことが前提で定められた基準値なんでしょ???
洗うと、確実に低い値が出てくるんでしょ?
なんだかさぁ、工業製品とかでいくら検査しても合格しないから、
合格のしきい値下げておきながら、「厳密な検査で合格しました!」と言って、
商品の信頼性ガタガタ!みたいなのと同じようなことやってるような気がするんですけどwww。
まぁ、「それをやってもなお安全」と言うことみたいなんですけどね。
でもそれって、かえって信用してもらえなくなるんじゃないですかねぇ。
ある意味、市場の心理を考慮していないやり方じゃないですかね?
最初の基準値は一体何だったの?ってことですよ。
これで「風評に惑わされずに積極的に買って食べましょう」と言っても、
どれだけ説得力があると思っているんでしょうかね?
どうしてこんなつまらんことをやるんでしょ・・・。(怒
おまけ:
ついでにPDFの中身を見てみたんですけどね、
緊急時における食品の放射能測定マニュアルは、Wordで書いてAcrobat9のDistillerでPDF化したもの。
だから、文書作成当時にPDF化したのでなく、PDF化は恐らく最近ですね。
3月17日の通達は、Wordで作成したものをPDFMakerのプラグインでPDF化。
3月18日の通達は、Word2007で作成し、PDFとして保存。
作った端末がそれぞれ違うっぽいですね。
だからナニ? いや、別に・・・
同じ種類の文書を作るスタッフが、何人も居るみたいでうらやましいなぁと思って。(^_^;)
Posted at 2011/04/21 00:09:18 | |
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