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最終更新:2011年4月23日(土) 12時29分

サウジ、高まる日本文化への関心

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 サウジアラビアでは今、日本文化に対する関心が高まっていて、現在行われている国民文化祭にも日本が「唯一のゲスト国」として招待されています。その背景には、大反響を呼んだあるテレビ番組の存在がありました。

 中東最大の祭典、「ジャナドリヤ祭」。日本のスペースには震災関連の展示も設けられ、多くの人が訪れています。

 若者たちが足をとめるのは、日本のポップカルチャーの展示。宗教上の理由から大規模な娯楽施設が存在しないサウジアラビアでは、家で見る日本のアニメが娯楽の定番となっています。

 「サウジアラビア最大の娯楽はテレビを見ることということで、DVDがずらりと並んでいるんですが、こちら、日本のアニメですね。これ『タイガーマスク』です」(記者)

 そして今、サウジアラビア国民の熱い視線を集めている日本の長所がもう1つあります。マナーのよさです。2009年に制作された「ハワーティル(改善)」という番組。日本のマナーに学び、サウジアラビアの文化を改善しようという趣旨でしたが、これが大反響となりました。

 「サウジアラビアには、横断歩道がない。手を挙げて横断歩道を渡る日本の子どもたち。なんてことだ…!」
 (ハワーティル〔改善〕より)

 「(番組は)サウジアラビアに良い影響を与えたと思う。われわれイスラム教徒も日本人のように時間を守ることなど学ぶ必要がある」(サウジアラビア国民)

 アラビアの地で盛り上がる日本ブームの熱は、当分、冷めそうにありません。(23日11:50)