大阪市議会の民主党議員が所属する市議団が、現在の会派名「民主党・市民連合」から別名に変更することが分かった。新会派名は「民主」の名前は入れない方向で検討している。同会派は今月10日の市議選で議席が半減した。全国で民主が大敗した統一地方選前半戦の結果を受け、こうした動きが明らかになるのは初めて。
4月の市議選で当選し、新議員団を構成する現職8人と新人1人が21日、名称変更で合意した。新しい会派名は今後決める。市議団幹部は「住民目線の市議団にふさわしい会派名で再スタートしたい」としている。
市議選に出馬した民主公認候補は、現職16人と新人8人の計24人。しかし、国政への逆風に加え、橋下徹・大阪府知事が代表の首長政党「大阪維新の会」の躍進もあって相次いで落選した。当選者は、昨年1月に離党して無所属で出馬した現職を含む9人にとどまり、市議会第1会派から第4会派に転落する。市議団からは「民主というだけで有権者に嫌悪感をもたれた」との声もあり、会派名変更の一因になった。
市議会事務局によると、民主市議団の会派名には民主党が結党した翌年の99年4月以降「民主」の名前が付いている。【小林慎】
毎日新聞 2011年4月22日 大阪朝刊