こんばんは。
ちょうど一週間前に統一地方選挙の前半戦が終了しました。
前の記事のコメントや談話室のスレッドでも話題になっていましたが、この統一地方選挙の結果を見て、すこし僕なりの概観について書いてみたいと思います。
聖教新聞紙上では、やはりというか想定とおり「大勝利」という単語が出ていましたが、今回の選挙は本当に大勝利であったのでしょうか?
ざっくりですが、全体の得票数を確認してみたのですが、2007年の選挙と比較して、以下の状況を確認しました。
●県会議員選挙
前回(2007年)票総数:約3,816万票
今回(2011年)票総数:約3,349万票(約13%減)
●政令指定都市選挙
前回(2007年)票総数:約859万票
今回(2011年)票総数:約788万票(約8%減)
今回の統一地方選挙で言えば、やはり東日本大震災の影響もあってか、全体的には投票総数は減少している傾向が顕著であったようです。
その中で主要政党(自民党・民主党)と公明党の得票数と議席数について、だいたい以下の状況でした。
●県会議員選挙得票・議席数
1)自民党
2007年得票数:約1,466万票 1,309議席
2011年得票数:約1,255万票 1,212議席
票数:-211万票 議席:-97議席
2)民主党
2007年得票数:約627万票 375議席
2011年得票数:約584万票 346議席
票数:-43万票 議席:-29議席
3)公明党
2007年得票数:約295万票 181議席
2011年得票数:約254万票 171議席
票数:-41万票 議席:-10議席
●政令指定都市選挙得票・議席数
1)自民党
2007年得票数:約229万票 276議席
2011年得票数:約190万票 222議席
票数:-39万票 議席:-54議席
2)民主党
2007年得票数:約185万票 194議席
2011年得票数:約135万票 147議席
票数:-50万票 議席:-47議席
3)公明党
2007年得票数:約139万票 169議席
2011年得票数:約123万票 157議席
票数:-16万票 議席:-12議席
この内容を見ると、公明党はけして「大勝利」という事ではないというのは一目瞭然です。
要は投票率が低下する中、既成政党というのはのきなみ議席を減らしているという事が見てわかります。全体をみても「諸派」「みんなの党」などの新政党への議席流出が顕著み見て取れる状況でした。ただ議席数の現象に歯止めをかけたのは、やはり低投票率であったのではないかと推察します。
でもそういう中で公明党は「現職2議席落選」で住んだと言っていますが、みても解るように恐らく候補者を絞り込みをする中で、2議席落選という事で押さえ込んだという事ではないでしょうか?
これは戦略勝ちという事だとは思いますが、大勝利という姿とは違うと思います。
でもまあ地方選挙というのは国政と違い、地元の利権誘導が強く絡む選挙でもあり、動きは少し異なると思います。
ちなみにですが実名は伏せつつ、今回、僕の地元の公明党地方議会議員は当選を果たしました。
地元では1週間前に「追い詰められ説」や「危機説」が組織の中で流布をしまして、うちのヨメなんかもそれを聞いて慌てていました。
しかし僕は「絶対に公明党の●●さんは当選するよ、そうだなぁ・・・票数は×万×千票は絶対でるから大丈夫。それよりも民主党や自民党が慌てているんじゃないのかな?」と話をしました。
そして投票日の夜、開票結果は僕の読み通りの票数で当選をしていました。
まあそれでも前回選挙よりは票は減少していましたが、それは他党の候補も同じ事。
何故、僕がここまで票を読めたか?
これは数年前に僕は地元の企画室にいて、候補者の人となり、そして地元の自治会の支援状況を知っていたので、それをベースに考えたからです。
地方議会の議員選挙は「国家の動き」というよりは「どこそこのカーブミラーをどうする」とか「道路の整備」とか、細かい生活に基づいた要望を実現できるかどうかにかかって来ます。
そして候補者がそれを実現する事で、地元自治会を始め有力者の動きが変わってきます。創価学会組織の票数というのは基礎票であり、実際にはそうあまり動かないものです。
そして地元自治会の評判を聞いても、この地元の公明党議員の評判はけして悪いものではなく、フットワークの軽い議員という評判でした。
だから僕は、数年前の票数を割る事はないと確信をしていましたし、結果としてはそうだったという事です。
つまり議員がしっかり議員の活動をしていれば、基盤を築く事ができるという事でしょうね。
その一方で、ある県会議員は毎回「超激戦区」指定を受けています。
この県会議員、地元の組織幹部の中ではすこぶる評判が悪い。なぜならば態度が傲慢で横柄だという事。
そのために毎回「超激戦区」の指定を受けて、様々なところから支援が入り、当選を勝ち取っているという状況です。
はっきり言って、こういう議員はさっさと落選させるべきなのですが、なぜか「超激戦区」を毎回受けていて、評判が幹部の中で悪くても、「公明党議員」という事だけで、全国各地から支援がはいるんですよね・・・・
こういう縮図が実は公明党を腐らせている一因であるという事、創価学会の活動家も気づくべきです。
でも結局、選挙戦が「信仰の活動」であり根底に「池田先生にお応えする戦い」「功徳の大きい戦い」という事で、こんな言葉は悪いですが「クソ」みたいな議員も当選回数を重ねていき、地元の公明党議員団の中でも幹部になっていってしまいます。
こんなバカみたいな選挙活動なんて、さっさと止めればいいのに、今も統一地方選挙の後半戦に向けて、各地の創価学会の現場では選挙活動を開始しています。
さて、殴り書きの様な今回の記事ですが、最後に少し概観をまとめてみたいと思います。
・公明党の勢力は少しずつ確実に減退しているし、それが止まる
兆候は全然無い。
・しかしそれを表立って見えない様にしているのは、立候補者数
を絞る事で「落選数」を目立たない様にしている為。
・信仰をベースにした支援活動のため、「クソ」の様な地方議員も
当選を続けている事実は変わらない。
こんなとことでしょうか。
まあこんな記事を書いたところで、実際に現場の活動家幹部は気づかないのでしょうし、己の行動を否定されたくはないのでしょうが・・・そろそろ現実に気づくべきではないでしょうか?
本日はここまでとします。

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