東京都健康安全研究センターにおける放射線量調査状況等について
(3月24日(木)速報値)(福祉保健局第36報)
平成23年3月24日
福祉保健局
健康安全研究センターでは、環境中の放射線量などの測定を行っています。
これまでの測定結果についてお知らせします。
これらの結果はいずれも健康に影響を与える数値ではありません。
なお、最新の測定結果については、引き続き一時間毎にホームページで公表します。
※つながりにくい場合はこちらへ。(東京都のトップページにバナーあり)
測定場所
東京都健康安全研究センター(東京都新宿区百人町3-24-1)
1、空間放射線量の調査状況について
3月24日(木)0:00〜12:59
単位:μGy/h(マイクログレイ※1/時間) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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前日までの測定値
単位:μGy/h(マイクログレイ※1/時間) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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※1 グレイは放射線が物質に当たった時のエネルギー量を表し、原子力発電所から出る放射線量の場合、大気中の放射線量1グレイは1シーベルトに換算できます。
※2 データの読み方については別紙をご覧ください。
2、水道水中の放射能調査結果
この数値は、健康安全研究センター(新宿区百人町3-24-1)敷地内の水道直結管の蛇口から採取した検体を分析した数値です。
単位:Bq/キログラム(ベクレル/キログラム) | ||||||||||||||||||||||||
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- ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析しています。
- 原子力安全委員会が「原子力施設等の防災対策について」※で、水道水中の放射性物質の摂取制限に関する指標値を示しています。指標値は、放射性ヨウ素(131I)が300Bq/キログラム、放射性セシウム(Cs)が200Bq/キログラムです。
※出典:原子力施設等の防災対策について (PDF形式:2.5MB)、原子力安全委員会(昭和55年6月、平成22年最終改訂)
3、降下物(塵や雨)の放射能調査結果
大気中に拡散している放射性物質が雨と一緒に地上に落下したためとみられる値の上昇が観測されましたが、健康への影響はありません。
単位:Bq/平方メートル(ベクレル/平方メートル) | ||||||||||||||||||
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- 毎日24時間、採取装置により採取し、ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析しています。
放射線の単位について
ベクレル(Bq)は、放射性物質から出される放射能の強さのことです。
グレイ(Gy)は、放射線が物質に当たったとき、その物質に吸収される放射線量のことで、シーベルト(Sv)は人体が放射線を受けたとき、その影響の度合いを表す目安となる放射線量のことです。
人体影響を評価する際はシーベルトを用います。通常は1グレイ=1シーベルトとして換算します。
放射線被ばく量と健康影響
1年間の自然界からの放射線被ばく量は、宇宙からの放射線、空気や地面、食物からの被ばくにより2,000〜5,000マイクロシーベルト程度です。
東京都健康安全研究センターで観測されている測定値(概ね0.035マイクロシーベルト/時間)では、年間で300マイクロシーベルト程度になります。これは自然放射線量のうち空気によるものです。
被ばくした放射線量が100,000マイクロシーベルト以下では、ただちに健康に影響を及ぼすことはありません。
観測での最大値、最小値と平均値について
測定は、放射線量を連続的に測定しており、1時間あたり及び1日の時間帯で測定値をまとめています。
最大値は各時間帯で測定された最大の値、最小値は各時間帯で測定された最小の値、平均値は各時間帯の平均値です。
それぞれ、1時間あたりの数値に換算しています。
問い合わせ先 (1放射線量調査及び3降下物(塵や雨)の放射能調査結果について) 福祉保健局健康安全部環境保健課 電話 03−5320−4493 (2上水(蛇口水)の調査について) 福祉保健局健康安全部環境衛生課 電話 03−5320−4393 (上記調査にかかる測定方法について) 東京都健康安全研究センター 電話 03−3363−3231 |