韓国研究者、「‘音のない’地震警告音を聞く技術確保が必要」(2)
  



  KAIST(韓国科学技術院)人工衛星研究センターのチェ・ジャンス博士は「地震発生と火山爆発の前に地球は数多くの警報音を出すが、人類が今までそれを聞くことができなかっただけ」とし「地上観測装備に加え、人工衛星を利用すれば、地球のこうした音のない叫びを人類が聞けるようになるはず」と述べた。チェ博士は現在、震央と火山爆発の兆候がある場所の変化をとらえる各種センサーと技術を開発中だ。

  05年6月1日にインドで地震が発生した時の低周波の特徴。地震発生5日前(左側)は10Hzが多く表れたが、1時間前には比較的高い350Hz帯の周波数が突然増えた。

  フランスの「DEMETER」衛星はイオン、電子密度と温度、電界センサー、磁気センサーなどを搭載し、地球を回りながら環太平洋地震帯と中国・アフリカ・欧州など世界各地の地震・火山を観測した。地域によって土の中の物質や地層がすべて違うため、地域別のデータを蓄積してこそ平常時と違った兆候を把握できる。

  地震や火山爆発による地表面の変化は大気や宇宙にまで影響を及ぼす。こうした前兆を把握すれば、地震と火山爆発が発生する前に住民は避難できる。「DEMETER」衛星運用チームは「衛星を利用する場合、60%以上の確率で地震を予報できる」と話す。それだけでも数多くの生命と財産を守ることができる。

  火山島の地上観測装備と衛星を活用すれば、ある程度の正確な予報が可能だというのが科学者の見解だ。地上装備だけでは火山全体を観測しにくいからだ。チェ博士は「白頭山(ペクドゥサン)爆発が迫っているという警告が出てきている時点なので、韓国もこうした超小型衛星の開発と観測技術を早期に確保する必要がある」と強調した。


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