和歌山

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県立医大:大津波に備え、救急救命機能の高台移転を準備 /和歌山

 県立医大は、近い将来に発生が予想される東南海・南海大震災による大津波に備え、救急救命機能を緊急時に移転する拠点を、高台などに移すことができるように準備を始める。医薬品の備蓄先についても検討する。

 同大学付属病院の救急救命センターは1階にあり、津波が来た際に水没の危険性がある。上階に機能を移しても病院全体が停電などで大きなダメージを負う可能性があるため、別の高台などに新たに医療機器などを搬入して救急救命措置に当たることを想定している。岡村吉隆病院長は「ドクターヘリが発着できる場所を拠点にできるように場所選びから始めたい」と話している。

 また同病院は、県内全域での地域救急医療や周産期・母子医療などに役割を果たしたとして、4月1日付で県から高度救命救急センターに指定された。県からの委託を受け、医師が不足する病院を支援する地域医療支援センターを設置し、上野雅巳准教授(51)をセンター長に選任した。【藤顕一郎】

毎日新聞 2011年4月22日 地方版

 
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