ポゼッション練習に取り組む永田(右から2人目)ら=21日午前、大原サッカー場 |
浦和は午前10時半から約1時間10分調整した。右太ももを痛めていた山田暢が全体練習に合流し、左足首打撲から復帰した田中もフルメニューをこなした。平川は別調整が続いた。
この日はポゼッション練習に重点的に取り組んだ。ミニコートの8対8では、ペトロビッチ監督から「視野の確保」や「動きながらのコントロール」について注意があり、「ボールを戻すのではなく展開しろ」などさまざまな指示が飛んだ。
選手は全体練習後に個人練習に取り組み、原口ら攻撃陣はシュート練習で汗を流していた。
同監督は「強いチームと戦う時は競り合いで負けないことが大事。戦術のほかに力強さを備えなければ戦えない」と話していた。
熱狂の舞台、初見参 永田
心はもう“真っ赤”に染まっている。今季新潟から移籍し、赤の戦士として、初めて埼玉スタジアムの舞台に立つ。「すごく楽しみ。サポーターにも良いところを見せたい」。熱狂的な声援を背に日本代表DFの胸は高鳴るばかりだ。
しかも相手は名古屋。「勝てば自信も付くだろうし、勢いを付けたい。胸を借りるつもりでやる」と昨季王者をホームで迎え撃つ。
ただ、U−22(22歳以下)日本代表FWの永井には最大限の警戒感を示した。「名古屋と横浜Mの開幕戦を見たが(中沢)佑二さんら代表クラスを振り切る力がある。めちゃくちゃ速いと思う。マゾーラぐらいかなと思っているけど。トップスピードに乗せないようにしたい」と強調した。
ペトロビッチ体制がスタートして約3カ月。指揮官が目指すサッカーに手応えも感じている。「コミュニケーションを取って連係も高まってきた。監督のやろうとしているサッカーに近づいている」と胸を張り、同監督も「永田はものすごく成長している」と賛辞を惜しまない。
身長184センチ。センターバックでコンビを組むスピラノビッチは193センチ。浦和の新たなツインタワーは鉄壁だ。