ゲゲゲのサンコン
あまり触れたくなかったのですが、今年の流行語大賞には「ゲゲゲの〜」が選ばれました。僕はもちろん、周囲の人たちでこの流行語を使っている人を見たことがありません。「ゲゲゲの女房」は確かに高視聴率で話題は呼びましたが、「ゲゲゲの〜」は水木しげるさんにかかる枕詞みたいなもので言葉として確立しているとは思いません。やはり選考基準がおかしいと思います。
ところで、先日過去のVTRをチェックしていたら、水木しげるさんの枕詞ではない「ゲゲゲの〜」を偶然見つけてしまいました。世の中的には「真夜中のサンコン探し」としてイメージが定着していたコーナーが、実は「ゲゲゲのサンコン 夜は墓場でサンコン捜し」というのが正式タイトルだったのです。
通称「真夜中のサンコン探し」は、タモリさんと明石家さんまさんの司会で日テレの「24時間テレビ」のアンチテーゼとして1987年に放送された「第1回テレビ夢列島」の深夜企画でした。笑福亭鶴瓶さんがコーナー司会で、真夜中の墓場に隠れているオスマン・サンコンさんを3組のゲストが捜すというゲームです。
ウィキペディアでは上野の墓地で行われたように書いていますが、昔のフジテレビ(河田町)の近くにある月桂寺で深夜3時過ぎに生中継されました。新田恵利・福永恵規組、三田寛子・吉沢秋絵組、KINYA・京之助組の3組が暗闇に潜むサンコンさんを捜すタイムを競い合ったのですが、途中で幽霊に扮した人やアダモちゃんなども出てきて驚かしたりするので、みんな「キャーキャー」大騒ぎしながらサンコンさんを墓場で捜していました。ちなみにサンコンさんは、鞍馬天狗の格好で墓場に隠れていたので余計見つけにくかったようです。
そんなおもしろいコーナーだったのですが、夜中の3時過ぎにタレントの悲鳴などで周辺住民に御迷惑をおかけしてしまいました。それで、よく「ひょうきん族」のロケでも使っていた月桂寺は、これ以降「ロケ使用禁止」になったのです。これこそ「ゲゲゲ」です。
ちなみに僕はこの「ゲゲゲのサンコン 夜は墓場でサンコン捜し」の時は、全国を回る渡辺正行さんの中継のADでした。この時間は富山から移動していて、リアルタイムで「真夜中のサンコン探し」は見ていませんでした。それで20数年を経た後に「ゲゲゲのサンコン 夜は墓場でサンコン捜し」を見て、そんなことを思い出したのです。
清水淳司 | 2010年12月21日(火) 12:14
さんまさんの車の伝説の車庫入れ事件とか数年前の27時間TVで名場面として流されたことがありますが、それ以外の爆笑シーンも是非また見たいものですね。
としぞう | 2010年12月17日(金) 20:33
過去の流行語大賞において、場所や人が話題となっても、名称そのものが流行したとは言えないケースは多々あります。
選考基準が不明瞭ではその価値も薄れてしまいます。一般人の感覚に近くなるよう再考を検討してほしいと思います。
「FNS26時間テレビ」の前身である「テレビ夢列島」にはそのような場面があったのですが。
昔のテレビは今では考えられない演出があったりして見返すと面白いかもしれませんね。
今のテレビ番組も、未来の人から見るとそのように見られるのかもしれません。
ジャイロン | 2010年12月17日(金) 15:09
清水さんにお願い☆ | 2010年12月16日(木) 23:38