宮島街道にしひがし
西広島地区には、いわれのある松が多く残っています。西国街道の道しるべ、樹齢数百年の大樹など。まちの移ろいを静かに見守ってきました。松を訪ね歩いてみれば、地元の歴史が垣間見えてくるかもしれません。

●西国街道の松(まつのき薬局・広島市西区井口3丁目)井口の街道松は、昭和58年に道路拡幅のため伐採されましたが、切り株はすぐそばの同薬局に保存されています。店名もマツの木から由来しているそうです(写真は一昨年)

●街道松(廿日市市桜尾本町)68本あったといわれる廿日市市内の松並木。ですが、現在、残っているのは一本のみ

●一本松と石碑(広島市西区草津南)かつて草津南辺りは海岸線でしたが、一帯の埋立により旧草津港となりました。松は港の先端にあり出入りする船の目印になっていたといいます。近くにある石碑に刻まれた歌は頼山陽の筆という説もあるそうです

●光禅寺誓いの松(広島市佐伯区五日市2丁目)江戸時代初期の仇討ちにまつわる立派な松。枝振りは広く長く棚引く雲のように堂々と。広島市指定保存樹になっています

●龍髯(りゅうぜん)の松(廿日市市宮島町)樹齢約210年、横に伸びる幹の総延長は約30m。大正15年、当時の厳島神社宮司が龍のほおのひげに似ているところから名付けたそうです