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【プロ野球】

今度は新井兄が打った 虎サヨナラ勝ち

2011年4月23日 紙面から

◆阪神4−3横浜

阪神−横浜 9回裏2死一、二塁、サヨナラタイムリーを放った新井貴(左)は、桧山に飛びつかれ祝福される=甲子園球場で(横田信哉撮影)

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 9回裏、2死一、二塁。悲鳴とも歓声ともつかぬ虎党の絶叫が甲子園に響いた。横浜・江尻の2球目の直球を振り抜いた新井貴の打球はライナーで右翼へ。一瞬アウトかと誰もが思った瞬間、目測を誤り前進した吉村の頭上を越えた。なんともラッキーなサヨナラ打。二塁に到達した新井貴は、スコアボードを指さし「エラー、エラー」とひやかすチームメートにもみくちゃにされた。

 19日の巨人戦では弟の良太が10回に阪神移籍後初安打となるサヨナラ打を放ってヒーローになったばかり。兄の面目躍如となる一打に「まだまだ弟には負けないですよ。まだまだまだ、だね」とニンマリ。右翼への打球方向も同じだったが、「いやいや、質が違うでしょ。僕のは芯ですから」とおどけた。

 ただ、打球に込めていたものは兄の意地よりも、仲間への感謝だ。プロ野球選手会会長として取り組んだ開幕問題。苦しむなか、ともに戦ってくれたのは、必死の激走でサヨナラをおぜん立てした阪神選手会長の鳥谷であり、9回を抑えた副会長の藤川だった。「ホント、いつもみんなには感謝しています。最後はああいう形になったけど、みんなの力、チーム全員の力だと思います」。

 開幕前の不振はどこへやら、「気持ちと技術的なことがうまく一致している」と好調を自覚。お立ち台では藤川から「これからは新井さんがずっと打ってくれると思います」と持ち上げられた。虎の新4番は、やはり頼れる男だ。 (宮崎厚志)

 

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