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【プロ野球】

ハム逆転5連勝で単独首位 中田が口火、陽が決めた

2011年4月23日 紙面から

楽天−日本ハム 9回表2死一、二塁、陽が左前に勝ち越しタイムリーを放つ=ほっともっとフィールドで(由木直子撮影)

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◆日本ハム4−3楽天

 2人の“ヤングファイターズ”が日本ハムを絶体絶命のピンチから救った。1点を追う9回に2点を入れて楽天をうっちゃった大逆転劇。原動力となったのは、今や不動のレギュラーの中田と陽岱鋼だった。

 口火はこの日が22歳の誕生日だった中田。最後の第4打席でバットから快音が生まれた。1死から、スパイアーのスライダーをとらえ、目の覚めるような左前打。この“バースデーヒット”がチームに逆転への活力を注入した。

 2死となったが一、二塁と粘り、まず田中の中前適時打で同点。そして続く陽岱鋼が引導を渡した。ファウルを7球放つなど粘りまくった後の12球目。スパイアーの直球を左前に落とした。二塁走者の飯山が生還し、見事な逆転劇が完成した。

 「最後に粘って球を前に飛ばせば、何かが起こると思っていた。最高の気分ですね」と陽岱鋼が声を弾ませれば、中田も「食らいつくことだけを考えた。誕生日に一本出て良かった」。2人とも充実感にあふれていた。

 この日は楽天の先発・田中に完ぺきに抑えられていた2人。中田は3打数無安打。陽岱鋼にいたっては4打席連続三振の屈辱を味わっていた。しかし、梨田監督は不動の姿勢。昨年までのように代打を出さなかった。

 「任している以上は選手に責任はないから」と指揮官。ナインも、金子誠らベテランが傷心の陽岱鋼をベンチで声をかけたように、若い選手が自力で苦境からはい上がるように願い、その雰囲気を全員で作っていた。陽岱鋼は「先輩が『大丈夫だ』とか言ってくれて気持ちが楽になった」と感謝しきり。信頼に応えないわけにはいかなかった。

 チームは今季初の5連勝。リーグ優勝した2009年以来の単独首位にも立った。でも、2人に慢心はない。陽岱鋼は「また明日ですよ」。勝利のため“ヤングファイターズ”はひたむきにバットを振り続ける。 (川越亮太)

 

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