桜の名所で知られる比治山公園（広島市南区）の「さくら広場」一角に、畳やテレビなどが不法投棄されているのが見つかった。花見で出た弁当がらなど用に市が設置したごみ捨て場に、家庭ごみを持ち込んだとみられる。市は22日、一部を撤去。捨てた人の特定に向け、警察との連携を検討している。

　ごみは畳10枚やブラウン管テレビ、カーペット、扇風機など計約20点。公園の警備員男性(71)によると、17日ごろからあったという。

　公園を管理する市は３月中旬〜４月18日の間、花見客用にごみ捨て場を設置。弁当や飲み物の容器を捨てられるよう、木板で仕切りを作っていた。委託業者が仕切りを撤去した際、既にごみはあったが、花見で出たものではないため回収せず、ブルーシートをかぶせていた。

　南区管理課は22日、畳５枚や扇風機など一部を撤去。「家庭から出るようなごみを持ち込むとは想定外」とあきれる。

【写真説明】放置された畳やテレビなど。市によってブルーシートで覆われていた（２１日）